いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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 David Clayton Thomas

markrock2010-07-08

/ Tequila Sunrise ( Columbia CT 31700 / 1972 )


Blood, Sweat & TearsのヴォーカリストだったDavid Clayton Thomas 1972年の作品。行きつけのレコード屋で久しぶりにカセットの棚を覗いていたら、レコードと一緒の見慣れたプロモーション用のステッカーが貼られたテープが、未開封の状態で置かれているのを発見した。Davidの中でも地味なこのアルバムがカセットテープで発売されていたことに驚かされ、すかさず買ってしまう。400円。こんなものであろう。


さて、中身を開けてみると、なんとも懐かしい。Sony-Columbiaの安心感に裏付けされたデザイン性は本当に凄いと思う。一貫した同フォーマット。歌詞カードやクレジットはもちろん無いんだな。想像しながら聴いていた頃を思い出す。2000年頃まで、アメリカの大手CDショップに行けばこんなカセットテープが沢山置いてあった。日本にはもう無くなってしまったけれど、今もアメリカにはあるのだろうか。中を開けると、ポピュラーやクラシック・ロックのカタログが載っていて、Davidもこのテープが出た頃には割と落ち着いたポピュラー的な聴かれ方がなされていたのかな、とも思う。


まず冒頭のシャッフル調のアコギ・ブルーズが飛び出してくるが、これはイントロに過ぎない(Repriseもある)。聴いていくと、A-3”Friday The 13th child”ってカントリー・ソウルな泣きのあるバラードでとても良かった!ヘビーめなブルーズ・ロックA-5”The Face Of Man”なんてのもあって。B面ではゴスペル・コーラスに包まれたしっとりとしたバラードB-1”One More Time Around”やB-4”My Song”が良かった。B-5に日本のベテラン・デュオの名にもある”Bread’ N Butter Boogie”なんてのもあって。


イーグルスの名曲を据えたタイトルは時代の空気を読んだものだと思う。まあタイトルだけで曲は入っていないけれど。あれ、でもイーグルスよりコッチの方が先に出てるのか。スワンピーと言った方が時代的には間違っていないけれど、ほとんど相も変わらずなソウル・シャウターっぷり。調べてみるとMike Postプロデュースで、Danny Kootch、Chuck Rainey、William”Smitty” Smithらが参加しているようだ。