/ Old Enough ( Antone’s / 1982 )
2日で20枚くらい買ってしまった。うーん、やっちまったと思うが止められないいつものパターン。なぜか無性にルー・リードのソロが欲しくなる、とか、買いこぼしていたユートピアやトッドを押さえよう、とかいった様な地味な作業なんだけれども。我ながら何やってんだろ、という感じで。
さて、今日はテキサスを本拠とする女性ブルーズ・シンガー、ルー・アン・バートンの盤。イーグルスのグレン・フライとジェリー・ウェクスラーがプロデュースを手がけたマッスル・ショールズ盤(アサイラムよりリリース)ということで入手したLPをどういうわけか、いぜん200枚くらい売っぱらった時に不覚にも混ぜてしまった。イーグルスとか、ウェストコースト関連の定番、いまじゃ1枚たりとも逃さず確保することにしているけれど、食傷気味になった時期があったんですな。
今聴くと、グレンの趣味のR&B色が強い、なかなかポップな好盤だった。軽く流しとくにはゴキゲン。プレイヤーはというと、ギターにウェイン・パーキンス、ジミー・ジョンスン、ジミー・ヴォーン、グレン・フライ、キーボードにバリー・ベケット、ベースにデヴィッド・フッド、ドラムスにロジャー・ホーキンスという鉄板セクション。グレンやレニー・ルブラン(最近息子のディラン・ルブランがアメリカーナの傑作盤をリリースして話題!)らがコーラスを手がけている。
“It’s Raining”みたいなミディアム・バラードに涙。ハンク・バラードのロックンロール”Finger Poppin’ Time”もフレムトーンズのコーラス付きでサイコーの出来。マーシャル・クレンショウ作の”Brand New Lover”はなかなかポップで意外な良さ。フランキー・ミラーの楽曲も”I’m Old Enough”、”The Doodle Song”の2曲を収めている。
ちなみに改めて手に入れたこちらはCDで、テキサスにあるブルーズの老舗ライブハウス、アントンズの持つレコード会社からの再発だった。