/ Christmas In The Heart ( Columbia / 2009 )
昨日今日とクリスマス気分で。いやいや、アタマがおかしくなっているわけではなくて、ボブ・ディランの新譜でありまして。
正直、日参しているレコ屋でリリースの予備知識ナシで発見したもんで。驚きました。ディランがホリデイ・アルバム!?って。
個人的にはホリデイ・アルバムは大好き。信仰心は皆無だが、オールシーズン聴いている。しかもディランと名の付くものは全部買う方針ゆえひったくるようにして購入。
ま、予想外を超えた良さですな。M-1”Here Comes Santa Claus”、M-3”Winter Wonderland”、M-6”Little Drummer Boy”、M-9”Have Yourself A Merry Little Christmas”はじめ、定番中心の15曲。さりげなく、Holyなメロディを堂々と歌えているM-4”Hark The Herald Angels Sing”なんかにもグッときてしまう。ウェスタン・スウィング的っぽいトラックやハワイアンM-12”Christmas Island”もアリ。
ロス・ロボスのデイヴィッド・ヒダルゴ(M-10”Must Be Santa”のアコーディオンはゴキゲン!)やフィル・アップチャーチなんかが参加。混声コーラス隊にはAORファンにお馴染みのビル・カントスの名前があった。
裏ジャケのお色気ネーチャンは一体何なんだという気もするけど、それも含めて余り深く考えないようにしたい盤。ディラン・ファンは色々考えすぎなんだよね。これだけアメリカン・ミュージックを深く探求して、常人には辿り付けない位置に来ているディラン翁。オリジナルもカバーもへったくれもないイタコ状態。ぶっきらぼうでいながら抜群に唄が上手い人ですから、ミュージカルものなんか歌っても案外サマになるのかも。