/ The Last of the Rock Star ( 2006 )
永遠のワンパターン。ウォウウォウ言ってないと気がすまないヴェロニカことロニー・スペクターですが、1年くらい取り上げ損ねていた今のところの最新作を。出来はそこそこ。ロニーほどの世代のシンガーが未だに歌えると言うのはなかなか凄いこと。数多のガール・ポップシンガーの中でもとりわけ印象的な嗄れ声を提供してくれた彼女はヤハリ、一歩抜きん出た存在。
デズモンド・チャイルドらが書いたM-1”Never Gonna Be Your Baby”はボン・ジョビなんかが歌ってもおかしくないメロディアスなポップロック。M-2”Ode to L.A.”はスペクターズ・ロネッツをトリビュートした音。サビの循環コードに胸が高鳴る。さらにM-3”All I Want”では60年代から交流のあるストーンズのキース・リチャーズがギターで参加。アイク&ティナ・ターナー(アイク氏は最近亡くなりましたが…)のカバーM-6”Work Out Fine”でも息のあった掛け合いを披露。同じくゲスト参加ではM-5”There Is An End”にパティ・スマイスが、そしてM-8”You Can’t Put Your Arms Around A Memory”には故ジョーイ・ラモーンが。
99年には来日しているが、もう流石に来れないだろうか。声量はまだまだある。