(Decca 75146 /1969)
Blood , Sweat & TearsのリードシンガーがDeccaで吹き込んだソロ。グループ参加間もない頃のリリースだが、ソウルフルな喉は快調そのもの。愛唱歌と思しきところからは”I Got A Woman”、”Tabacco Road”、”Boom Boom”などを選曲。スローなブルーズ曲A-5”Call It Stormy Monday”も熱気に満ちていて良い。発売時点では時代遅れな感覚もあった60年代中期風のブルーズ選曲に反して、鋭いエレクトリックギターやブラスロックを思わせるホーンが挿入され新鮮にも思えるが、それもそのはず、このホーンは当時在籍していたBS&Tとのギャップを埋めるために戦略的にオーバーダブされたもの。ホーンを抜かして聴けばDavid Clayton 自身がそもそも持っていたルーツテイストを味わえる。ちなみに彼の1972年のColumbiaでの同名ソロもいつか紹介したい名作。