*[ボーカル] B.J.Thomas / The Living Room Sessions (wrinkled / 2013)
愛しのB.J.トーマスも先月亡くなられて…YouTubeで闘病カミングアウトというのを観ていたから、何だか余計につらい気持ちになってしまった。グレン・キャンベルとBJ、ソングライターで言えばジミー・ウェッブ、バリー・マン、マーク・ジェイムス、バート・バカラック…この辺がやっぱり好きな亜米利加音楽の核になっているような。セプター盤やMCA盤など、アメリカのオリジナルLPの魅力もBJで知った。理由は内容の素晴らしさと比して、20年前でも安く買えたから(笑)1977年の『B.J. Thomas』は確か高田馬場の中古レコ屋で400円で買いましたが、ビーチ・ボーイズのカバー”Don't Worry Baby”、バリー・マンの傑作”Here You Come Again”(ドリー・パートン版より好き)、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーでお馴染みの”It’s Sad To Belong”も入っていて、なんて良い声なんだろう、となりまして。Myrrhからリリースされたクリスチャン・アルバムまで買ってしまう始末で。
いつまでオリジナル・アルバムを買っていたかな…と棚を見ると2010年のボサノバ・カバー『Once I Loved』と2013年の『The Living Room Sessions』が。『The Living Room Sessions』は結構聴いた記憶が蘇ってきた。代表曲を全て網羅しつつ、豪華なゲスト陣と変わらぬ歌声で綴った最高傑作。プロデュースはイングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーも手掛けていたカイル・ラーニング。ナッシュビル産ですね。”I Just Can’t Help Believing”はヴィンス・ギルと、”Most Of All”はケブ・モ、(Hey Won’t You Play) Another Somebody Done Domebody Wrong Songはリチャード・マークスと!セプターのA&Rだったスティーブ・タイレルは突如ジャズ・シンガーとしても大御所になっちゃいましたが、”Rock And Roll Lullaby”を一緒に。こういうので涙腺がやられる。”Hooked on A Feeling”や”Everybody’s Out Of Town”、”Eyes Of A New York Woman”もある。”Raindrops Keep Fallin’ On My Head”はライル・ラヴェットと歌っている。
ジャケットにサインがあったけれど、ホームページから買ったのだったか…全くその記憶はない。