/ アルバムNo.2 (1968)
あけましておめでとうございます。
余り外出しない主義ながら、昨年末は沖縄へ行ったりしていて更新が遅れてしまい。
はてさて、今年は一体どんな一年になるのだろう。新年に昨年を振り返るのもなんだが…昨年も音楽界では色んな訃報に接しました。結構衝撃的だったのは遠藤実、ではなくデイブ平尾かな。数年前に映画『ワンモアタイム』で復活したゴールデン・カップスを映画館で目の当たりにして。声量が落ちたとかいうこともあるけど、そんなことはどうでも良くて、今も変わらぬメンバーで演ってること自体が奇跡というか、感動を覚えたものだ。デイブさんはエンヤコラってな感じのオッチャンノリになってはいたけれども、まあそれにくじけず『ゴールデン・カップス アルバムNo.2』あたりを聴いて御覧なさいよ。“午前三時のハプニング”なんかも衝撃なんだが、A面のソウルカバーが凄く熱い!!“ホールド・オン”とか“ミッドナイト・アワー”みたいなスタックスものがファズ化されていてとりわけ良い。“スプーキー”もなかなか。この猥雑な感触はあの時代だから出せた音。アメリカの百戦錬磨のオールディーズバンドでも今は出せない音だとつくづく思う。
ところで“長い髪の少女”がデイブの訃報を知らせるニュースで頻繁に流れていたけれど、この歌のメインはマモル・マヌーであって、当のデイブは「どうぞ〜」くらいしか歌ってないでしょ。むしろ“愛する君に”(大貫妙子もお気に入りだと言っていたように記憶している)くらいを流して欲しかったんだが。まあカップスのパブリックイメージはいつまで経っても「長い髪」なんだろうけど。
そんなわけで今年も、不定期ではありますが、洋邦新旧の円盤を紹介して参る所存です。本年も当サイト、何卒よろしくお願いいたします。