/ Foolish Pleasures ( Mercury / 1975 )
ドゥービー・ブラザーズをさらに軽やかにしたようなファンキーなギター・カッティングに導かれる”As I Look Into The Fire”でスタートするハーツフィールドなるバンドの3枚目のLP。分厚いコーラスも決まっている。FDRで購入した盤だと記憶している。
決めてはプロデューサーのデヴィッド・ルービンソン。サンフランシスコのロックの顔役というイメージがあるプロデューサー/エンジニア。もっと重たいロックかと思っていたけれど、実に爽やかな印象のある西海岸ロック盤だった。ミスティでアクースティックな”Magic Mood”やイーグルスみたいな”Nashville”なんてウェスト・コーストのカントリー・ロックやSSWのファンにもアピールするでしょう。中心メンバーはギター、マンドリン、バンジョー、フィドルを操るJ.C. Hartsfield(バンド名はちょっと綴りが違う)とギター・ボーカルのPerry Cordell Jordan。間奏でプログレッシブな演奏を展開する曲もあり、その実力が窺い知れる。
2000年代にはオリジナル・メンバーのFred Dobbsを中心に再結成し、現在までに計11枚のアルバムをリリースし、今もツアーを続けているとのこと。生粋のライブ・バンドだったのだろう。