いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Cymarron

markrock2013-01-01

/ Rings ( Entrance / 1971 )


あけましておめでとうございます。今年も本ブログをよろしくお願いいたします。


思想にも共鳴するモノがある美輪さんに感動した紅白を見つつ、新年を迎え。早々なぜかオノ・ヨーコの1974年のシングル『夢を持とう』『女性上位万歳』を聴く。気分としか言いようがない。


さてその次に載せたお皿は昨年末シールド盤を手に入れたバンド、シマロン(Cymarron)の『Rings』。レーベルはCBS傘下。シマロンというと、ポコのヒット曲、”ローズ・オブ・シマロン”を思い出す。このバンド、なぜ気になったかと言うと、プロデュースがアメリカン・スタジオのチップス・モーマンだったから。チップス・モーマン、スティーヴ・タイレル…こんな名前があるだけで聴きたくなる所。B.J.トーマスやマーク・ジェイムス、60年代後半から70年代にかけてのエルヴィスってのが、南部のポップ・カントリー・サウンドの美しき完成形。”Garden Party”期のリック・ネルソンのファンにも推したい音。バンドのメンバーはリック・ヤンシー、シェリル・パークス、リチャード・メイネグラの3人。皆10代からレコーディングの経験があり、リチャードなどはゲイリー・パケットやスキーター・デイヴィスに楽曲提供も行っていたキャリアの持ち主。バックはレジー・ヤング、ボビー・エモンズ、マイク・リーチといった人々。


冒頭のタイトル曲”Rings”はアレックス・ハーヴェイがソングライティングに加わったポップ・カントリー。1971年に17位のヒットとなったらしい。そして”In Your Mind”がむちゃくちゃ良いバラード。これだけで買いだと思う盤。70年代初頭の甘い音。ボーカルのソフトさはB.J.トーマスよりもジョニー・マシスなんかに近いものを感じたり。(ジョニー・マシスが近年フレッド・モーリンのプロデュースで出したカントリー盤はとにかく良かった。)


カバーではビージーズの”How Can You Mend A Broken Heart”やカントリー・ワルツの定番”Tennessee Waltz”を。ビージーズは本家の色が出てしまい過ぎるので、余りカバーを聴くのは好きじゃないんだが、こちらは割とサラッと聴かせてくれるので好感触。


メンバーのリック・ヤンシーとリチャード・メイネグラは1990年代、まさかのカントリー・ロック大復活&大成功であったクリス・ヒルマンのデザート・ローズ・バンドに影響されてか、レミントンズを結成。メンバーには、70年代大ヒットを連発したブレッドのメンバー、ジミー・グリフィンがいた。そちらの作品はカントリー・ロック・ファンには激押ししたい所。レミントンズには、ヤンシーの代わりにダン・フォーゲルバーグのバック・バンドだったフールズ・ゴールドでトム・ケリー(後にシンディ・ローパーの”True Colors”やマドンナの”Like A Virgin”を書く)と組んでいたデニー・ヘンソンが加わった盤もある。