いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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 Liza Minnelli

markrock2012-01-25

/ The Singer ( Columbia / 1973 )


ライザ・ミネリの素敵なLPレコードを。”The Singer”(ウォルター・マークス作のタイトル曲名)という明快なタイトル。一世を風靡していたシンガー・ソングライター作品のカバー作だが、歌手としての絶大な自信が表れているような。スナッフ・ギャレットのプロデュースで、アレンジはアル・キャップス。実にゴージャスで聴き応えがある。


楽曲が良いんだから、悪いはずがない。ポップ・カントリーのシンガー・ソングライター、マック・デイヴィスの2曲(”I Believe In Music”、”Baby Don’t Get Hooked On Me”)、ソウルフルに迫るビル・ウィザースの”Use Me”、カーリー・サイモンの代表曲”You’re So Vain”(ラテン・ロッキン・ソウルなバッキングのついたカバー!)、その夫だったジェイムス・テイラーの”Don’t Let Me Be Lonely Tonight”といった手固いところだけではなく、ハリケーン・スミスの”Oh, Babe, What Would You Stay”やシャーマン・ケリー作でキング・ハーヴェスト(ボッファロンゴ)がレコーディングしていた名曲”Dancing In The Moonlight”の収録も嬉しい。他にもロボの曲もあり。


白眉はエンターテイナー系歌手との相性がよいスティービー・ワンダーの”You Are The Sunshine Of My Life”。シナトラだった演ってますから。ロバータ・フラックのカバー、”Where Is The Love”もなかなか良かったな。