/ Walls and Bridges ( EMI / 2005 reissue )
先週の22日だったかな、9月30日に閉館を迎えることが決定しているジョン・レノン・ミュージアム(さいたまスーパーアリーナ)に行ってきた。最後の見納めということで。しかし遠いね…埼玉在住ならまだしも、東京からの地の利は悪い。東京の山手線内にでもあれば外国人も取り込んだ観光名所になりますよ。運営している大成建設の景気が悪くて、さいたまスーパーアリーナに間借りしているミュージアムの契約更新が出来ない、というのがつぶれる理由らしいけれど、こうなってしまうと、集客のための経営努力を怠っていたとか各所でぼろくそ言われている。でも、とどのつまり場所が悪いと言うことでしょう。まあでもつぶれると解ればそんな文句も言いたくなるものかな。ジョン・レノン・スーパー・ライブ並のゲストを招いてイベントやる、とかさ。現在進行形のアーティストを通じてのジョン・レノン啓蒙にも繋がるはずなんだけど、最近はそう言うモノもなかった。企画展の展示もそうそう頻繁に変わらなかったし。
あと、受付スタッフが特にひどいと思うが、全体的に愛想がなさ過ぎ。笑顔ゼロだもん。しかも以前入り口で写真を撮ってもらえませんか、って言っただけで怒られたこともあったし。せめてジョンへの愛情を感じさせるそれらしいスタッフにして欲しかった。
まあでも、見納めにふさわしく、くまなく回ってきた。行くのは4回目くらいだけれども。お客さんは皮肉にも、今までに見たことが無いくらい多かったし。ロスト・ウィークエンドにメイ・パンの記述無しとか色々疑問を呈される部分はあるけれど、奥さんならそりゃそんな過去を消すのも当然でしょ。でも、ヨーコはヨーコでその間、人気セッションギタリストのデヴィッド・スピノザと愛を育んだとかそんな話もあったな。
ジョンも生きていれば70歳。若い世代にビートルズの神通力がきかなくなっているというのも判るこの時間の経過…ヨーコだってよくぞまだまだ現役で居られるな、という年齢に達している。ぼくはこれから何のために生きようかと思うことが時々あるけれど、これからの人生を細々ではあるけれど、大好きなジョンのことを伝えるために生きたいな、なんて思ってしまった。
ミュージアムショップは殆どの品が売り切れていて、寂しさを感じた。ここのミュージアムのプログラムってか図録は必携だと思う。展示をほぼ網羅してくれていて。
そう言えば最近、『Walls and Bridges』の別ジャケのリイシュー盤を購入。コピー・コントロールCDなのが腹立つけれど。そう言えば、ジョン・レノン生誕70周年を祝って、今年モノボックスセットやら、新装のベスト4枚組とか出ますね。まあ持っているので買うかは微妙なれど。しかし、ジョン・レノン・ミュージアムの幕引きは余りにもタイミング悪すぎだよなぁ。
よく事情は知らないので勝手なことをいうのは失礼だが、大成建設なんかに頼らずにミュージアムを運営できないんですかね、ジョンの印税って凄いはずじゃないですか。いよいよ明日でお別れですね…こんなに凄いロックの宝物が見られなくなるのは日本という国にとってもカナリ手痛い損失ですよ。