いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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 Kimiko Kasai+Mal Waldron

markrock2012-02-06

/ One For Lady ( Victor / 1971 )



女性ジャズ・シンガー笠井紀美子の初期作品。さいきんLPで300円位で発見したけれど、むちゃくちゃ良かった1枚。以前1970年のライブ盤(http://d.hatena.ne.jp/markrock/20101207)やかまやつひろしプロデュースの『アンブレラ』http://d.hatena.ne.jp/markrock/20100210)をこのブログで紹介している。


共演のマル・ウォルドロンは伝説のジャズ・シンガービリー・ホリデイの専属ピアニストで、ビリー死後のソロ作『レフト・アローン』(1960)は日本でも大変人気のあるレコードとなっている。


ビリー・ホリデイが嫌いなジャズ・ボーカル・ファンなんているのだろうか。誰もが通る道なんだろうけれど、すごく良く歌えていると思う。かみしめるようなビリーの歌い回しを思わせつつも、どうしようもなく笠井紀美子の唄だ。”Yesterdays”(椎名林檎ファンにオススメ!)、”Lover Man”、”Willow Weep For Me”といった有名どころに加えて、マル・ウォルドロンが笠井のために書いたというバラード”Some Other Day”が素晴らしすぎるので必聴。


ジャケット・デザインも外・内ともに好感が持てる物で、コレはLPじゃなければオハナシにならない。トリオ編成のメンバーはマル・ウォルドロン(ピアノ)、鈴木良雄 (ウッドベース)、 村上寛 (ドラムス) 。熱い演奏に珈琲が進む進む。彼女ももう66才。音楽は引退状態なのだろうか。