いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

f:id:markrock:20190212213710j:image
いしうらまさゆき へのお便り、ライブ・原稿のご依頼等はこちらへ↓
markfolky@yahoo.co.jp

[NEW!!]2022年2月24日発売、ビッグ・ボッパー『シャンティリー・レース』、フィル・フィリップス『シー・オブ・ラブ:ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ』、チャド・アンド・ジェレミー『遠くの海岸 + キャベツと王様』の3枚のライナーノーツ寄稿しました。
購入はココをクリック
f:id:markrock:20230129183945j:image
[NEW!!]2022年12月23日発売、バディ・ホリー・アンド・ザ・クリケッツ 『ザ・バディ・ホリー・ストーリー』(オールデイズレコード)のライナーノーツ寄稿しました。
購入はココをクリック
f:id:markrock:20221230235618j:image

Phil Upchurch / Feeling Blue

*[ソウル] Phil Upchurch / Feeling Blue (Milestone MSP 9010 / 1968)

f:id:markrock:20211226160059j:plain

先日買ってみて、今聴きまして、オッと思った盤。シカゴのギタリスト、フィル・アップチャーチマイルストーンから1968年にリリースされたサード・アルバム。フィルといえば、ダニー・ハサウェイ『Live』の名演奏で知られている。本作『Feeling Blue』の録音は1967年。珍しいな、と思ったのは、ウィントン・ケリーをフィーチャーしたジャズ・クインテット音源が5曲入っていたこと。ソウル・ジャズとは言うけれど、バリバリのR&Bなブルージーでファンキーなギタリストとして認識していた彼の、エピフォンの赤いセミアコから繰り出されるジャズってどんなもんかいな、という…アントニオ・カルロス・ジョビンの”Corcovado”なんか、普通に弾けてましたね。フィルのオリジナル”Really Sincere”も粋な仕上がり。同年、ヴァーヴからリリースされたスタン・ゲッツバカラック&デイヴィッド曲集にも参加していたから、そんなモードだったのかしら。とはいえ、ジミー・リードの1961年盤『Jimmy Reed At Carnegie Hall』あたりからセッション・マンを始めた彼からすると、耳障りの良いジャズだけでは退屈だったのかも。そう考えると、タイトル曲を含む本作残りのセッション5曲の方が彼の色が出ているように思えた。この5曲はドラムスのバーナード・パーディ、ベースのチャールズ(チャック)・レイニーとの鉄壁の音。そこには、この時代のあらゆるジャンルのレコードでカバーされているジム・ウェッブの”Up, Up And Away”もありました。後半のギター・プレイは結構スリリング。

f:id:markrock:20211226160107j:plain

このレコードには1989年の沼津での来日ライブ・チケットが挟まっていて、フィルのサインが入っていた。そして本作と一緒に1984年の『Companions』のLPも買ったけれど、これもまた素晴らしかった。

f:id:markrock:20211226160115j:plain

f:id:markrock:20211226160434j:plain

これから彼の作品を色々聴いてみることにしよう。

f:id:markrock:20211226160403j:plain

f:id:markrock:20211226160304j:plain

f:id:markrock:20211226160209j:plain