*[ジャズ] Ramsey Lewis / “Live” In Tokyo( GLOBE / 1968 )
釣りはクセになる。ほとんど最近は(レコードと)釣りのことばかり考えている。気づけばもう7月一週が終わる!
今日はラムゼイ・ルイスの『”LIVE” IN TOKYO』を。1968年サンケイ・ホールにおける来日公演の模様を収めたもの。当時最大のヒット曲だった“The ‘In’ Crowd”を聴いている観客のノリが最高(笑)興奮が濃厚に伝わってくる。ラムゼイ・ルイスはジャズ・ピアニストとはいえ、ソウルからフュージョン、歌ものも含めて幅広い活動で知られている人。ジャケの見た目では折り目正しさがあるんだけれど、聖から俗へ身を投げて観客を躍らせてしまうようなイメージがなんとも良い。”Unchain My Heart”とかベタベタな選曲もいいし、ロック世代の楽曲を軽やかに料理した”What The World Needs Now”や”Ode To Billie Joe”、そしてオリジナル”Soul Ginza(ソウル銀座)”もある。
そして何といっても、ラムゼイ・ルイス・トリオのリズム隊ヤング&ホルトが抜けた穴を埋めたドラマーのモーリス・ホワイト(後のアース、ウィンド&ファイアー)の参加が注目に値する。1974年にモーリスがプロデュースした『Sun Goddess』の伏線でもあるし、”Song For My Father”ではドラム・ソロやカリンバの独演もある(喝采を浴びている!)。すでにE,W&Fのアイデアは生まれていたのかも。レコ棚を見たら”Soul Man”のカバーなんかを演っている1967年の『Up Pops』があったが、これもモーリスのドラムだった。
そういえば、ナンシー・ウィルソンとの1984年の共演盤『Ramsey & Nancy』が初ラムゼイ体験。もちろん、当時大好きだったTOTOのデヴィッド・ペイチがリオン・ウェア、デヴィッド・フォスターと書いた”Slippin’ Away”のカバー(オリジナルはリオン・ウェア)がお目当てだった。