いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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x-bijin(ohno tomokiとダニエル・クオン)

*[日本のフォーク・ロック] x-bijin / Same ( nitejar[ディスクユニオン] / 2020)

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芽瑠璃堂トピックにも取り上げられていましたが(https://merurido.jp/topic.php?srcbnr=41101)、ohno tomokiとダニエル・クオンによるデュオ「x-bijin」初のアルバム『x-bijin』が6月26日にリリース! リリースインフォにコメントを書かせてもらいました。今月のミュージックマガジンにもレビューが出たとのこと。流通元のディスクユニオンでは特典CD-Rも付く模様。(https://diskunion.net/jp/ct/news/article/2/89163

 

エクスペリメンタルなコラージュ怪作『Rくん』P-Vineからリリースされた『ノーツ』で知られるダニエル・クオンは米フィラデルフィア出身・韓国系アメリカ人のシンガーソングライターで、近年鈴木慶一などからも一目置かれる個性派ミュージシャン。そして「ぱだらいす」を主宰するミュージシャンohno tomokiは、初のリリースとなる今作でソングライターとしてダニエルに はっぴいえんど、とりわけ細野晴臣を思わせるメロディアスな日本語ポップスを唄わせている。yumboの芦田直人のペダルスティールの客演が光る演奏には、その他、ダニエルとは深い縁のある「森は生きている」の増村和彦や牛山健、ツチヤニボンドの渡部牧人(PADOK)が参加。個人的には、中古レコードの名店・国分寺・立川で展開する珍屋から広がった「森は生きている」(岡田拓郎2枚目のソロ『Morning Sun』も今月10日にリリース)に象徴される、多摩産シティ・ポップの連なりに位置付けたい良作だ。西荻窪の飲み屋で語り合ったアイデアがここに音盤として結実したことを、幸福に思う。

 

以下リリースインフォです↓

 

「halfway to a hosono house?」

 

ohno tomokiとダニエル・クオンによるデュオ「x-bijin」、ほぼ宅録による初のアルバムは、
甘美なペダルスティールにのせてダニエルが滑らかなボーカルで歌いこなす桃源郷ポップス。
遠藤賢司に捧げた「グレープフルーツ」からして初期松本隆を思わせる日本語の美しさが際立つのはなぜだろう?
はっぴいえんどとポール(・マッカートニー)が産み落としたタネは、ジム(・オルーク)と出会ったペンシルヴァニアで果実となり、
多摩産シティ・ポップのフレッシュジュースに姿を変えて、甘酸っぱい喉ごしと共に僕たちの前にある。(いしうらまさゆき)

 

ohno tomoki[ぱだらいす](ピアノ、ギター)
daniel kwon(ダニエル・クオン)(ボーカル、ミックス、プロデュース)
牛山健[ダニエル・クオン、マイク眞木](ドラム)
芦田勇人[yumbo](ペダルスティール&トランペット)
増村和彦[ex.森は生きている](スレイベル)
渡部牧人(PADOK)[ツチヤニボンド](trks 2-6 ベーシック・トラック録音、マスタリング)