いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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Doug Dillard / Going Down / Poor Old Slave

*[45s] Doug Dillard / Going Down / Poor Old Slave( Warner / 1976 )

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ハリー・ニルソン・プロデュースによる、ダグ・ディラードのUK限定シングル。アルバム未収録でシングル・オンリーと思われる。最後は散漫になり果てた結末からもわかるが、ニルソン関係にはシェールとのデュエットだとか、こうした類のものが時々ある。で、ディラーズおよびディラード&クラークのバンジョー・プレイヤーだったダグとニルソンの接点は…というと、ロビン・ウィリアムスがポパイを演じ、ニルソンが音楽を担当した1980年の映画『Popeye』のサントラ、このバックバンドだったファルコンズというのが、ダグ・ディラード、ニルソンと縁のあるジョン・レノンの片腕でもあったクラウス・ヴーアマン、エルトン・ジョンとの共演が著名なパーカッショニストのレイ・クーパー、そしてアレンジャーのヴァン・ダイク・パークスとニルソン自身だった。このシングルのA面「Going Down」は1977年のニルソン自身のアルバム『Knnillssonn』(このアルバムのせいで、ニルソンの綴りがいつもわからなくなる)でセルフカバーされている。そちらは深海を表現したコミカルな味付けもある万華鏡ポップなのだが(声がコロンビア期の大滝詠一みたい!)、流石にここではダグにそこまでヒネクれた音を求めることはできなかった模様。ただ、不思議な浮遊感のホーンとコーラスにバンジョーが鳴り響く桃源郷サウンドはバーバンク的としか言いようがなく、ただただ印象に残る。B面を聴くとよりその異質さが際立つような。