いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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James Taylor / Carolina In My Mind / Something’s Wrong

*[45s] James Taylor / Carolina In My Mind / Something’s Wrong ( Apple / 1969 )

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2020年の新作『American Standard』、一日一回はリピートしている。今日の45回転はジェイムス・テイラー。フライングマシーン解散後の1968年にビートルズのアップルレコードからリリースされたアルバムからカットしたファースト・シングルがこの「Carolina In My Mind」。ポール・マッカートニーがゲストでベースを弾き、ピーター&ゴードンのピーター・アッシャーがプロデュースした(アルバムにはジョージ・ハリスンが「Something」に歌詞を引用した「Something In The Way She Moves」などを収録)。弟リヴにも「Carolina Day」という名曲があったが、キャロライナで共に過ごした想い出が二つの唄に生まれ変わったことになる。ちなみにリヴがAtcoから出したファースト・アルバム『Livingston Taylor』ビートルズ赤青盤の構図を模していた。話を戻そう。兄ジェイムスのファーストも名前を冠したJames TaylorRCサクセションのファーストに似て、弦やハープシコードを足したオーバー・プロデュースはファンに評判が悪いけれど、個人的には大好きだ。ギブソンJ-50のアコギの音とジェントルな歌に耳を澄ますと、ジェイムスは初めからジェイムスしていた。ピーターはその後、米ウェストコーストでプロデューサーとしての地位を築くことになる。このシングル盤を買ったとき、お店の人は気づいていなかったようだけれど、スリーブの左隅に、「レス」という人にあてたサインが入っていた。今度のソロ・デビューは無駄にしたくない、というジェイムスの強い意志が伝わって来ないだろうか。しかし結局、アップルでのリリースは失敗に終わり、米ワーナーからの再ソロデビューにおける「Fire And Rain」のヒットでやっと成功を掴み取ることになる。

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