いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

f:id:markrock:20190212213710j:image
いしうらまさゆき へのお便り、ライブ・原稿のご依頼等はこちらへ↓
markfolky@yahoo.co.jp

f:id:markrock:20190212212337j:image
[NEW!!]極北ラジオ石浦昌之の「哲学するタネ」が書籍化されました。 『哲学するタネ【東洋思想編】――高校倫理が教える70章』(石浦昌之 著)2018年9月発売!! ●石浦昌之著 ●定価:本体2500円+税 ●A5判(並製)384頁
詳細はココをクリック
注文はココをクリック

【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
ココをクリック

加奈崎芳太郎『キッス・オブ・ライフ ジャパニーズ・ポップスの50年を囁く』(明月堂書店)いよいよ発売!!

*[日本のフォーク・ロック] 加奈崎芳太郎『キッス・オブ・ライフ ジャパニーズ・ポップスの50年を囁く』(明月堂書店)いよいよ発売!!

 

古井戸の加奈崎芳太郎が自らの音楽人生と日本のポップミュージックの歴史を30万字にわたって語り尽くすファン垂涎の一冊、『キッス・オブ・ライフ ジャパニーズ・ポップスの50年を囁く』明月堂書店)、9月下旬から書店に並びます。ジャパニーズ・ポップスのルーツを紐解けば「URC」・「エレック」という二大インディーズに辿り着く。もはや業界のマジョリティとなった「URC史観」を覆す「エレック史観」を世に問うたこの大著、芽瑠璃堂トピック(https://merurido.jp/topic.php?srcbnr=34880)でも取り上げて頂いたけれど、amasshttp://amass.jp/125055/)はじめニュースサイトでも告知が出て反響が大きくなっているところ。いやはや、仲井戸麗市(チャボ)との古井戸以来・キャリア50周年の音楽人生を囁いた、ジャパニーズ・ポップス史の貴重なミッシング・リンクですよ! 成功の陰に加奈崎(カナヤン)あり!全人類が身につまされるエピソード満載!単なる音楽本の域を超えた人生哲学書であります。まさに事実は小説より奇なり?!

f:id:markrock:20190909172121p:plain

 不肖私は編集および付録の全アルバム解説で関わらせて頂いたのだが、1年未満という短い期間で完成できたのは、加奈崎さんご本人の全面的なご協力と、入魂の編集・校正・デザインを一手に引き受けたスーパー編集者・明月堂書店の杉本健太郎さんの手腕によるもの。そして、信州はエルシーブイFMの人気ラジオ番組「加奈崎芳太郎DIG IT!!」のプロデューサーで元ミュージシャン、軽妙なツッコミが絶妙なPコバさんこと小林秀美さん、ディレクターのDメグちゃんこと原田恵さん(異動が残念…)、そして加奈崎愛で全てを包み込む放送作家の石城正志さんという強固なタッグ、20148月にスタートした番組の音声データを快く提供してくれたファンクラブ会長の渡邊薫さん、本にキョーレツなインパクトを与える写真を撮った写真家の桑畑恒一郎さん(たまたま私と同じ三鷹在住、写真の受け渡しでは助けられました!)のご協力がなければ完成し得なかった。また、吉田拓郎を輩出した広島フォーク村初代会長で古井戸のプロデューサー伊藤明夫さんには加奈崎さんとの貴重な対談を掲載させてもらい、そして帯は加奈崎さんと古い付き合いのある泉谷しげるさんが! そもそも裏方として古井戸をデビューさせるために業界に入った泉谷さん、2009年には加奈崎さんと共著で『ぼくの好きなキヨシロー』WAVE出版)を出版してもいる。

 f:id:markrock:20190909172507p:plain

ところで編集の杉本さんは私の一つ上の大学の先輩。共に90年代半ばにNHK-BSアルフィー坂崎幸之助さんの番組で加奈崎さんを知り、今は亡き渋谷ジァンジァンでの加奈崎さんのライブに「追っかけ」として通っていたのだった。「最後の舎弟」を自称する(笑)我々はその頃20歳前後。二人が当時心酔していたのは加奈崎さんの盟友・忌野清志郎がプロデュースに加わった1991年リリースのアルバム『キッス・オブ・ライフ』(人工呼吸=起死回生の意)(トランジスターレコード)。いま、あの時の加奈崎さんと同じ40代になり、今回の本のタイトル案は『キッス・オブ・ライフ』でいこう、と一瞬で意見は一致した。

f:id:markrock:20190909172731j:plain

今年の2月にはアルフィー坂崎幸之助さんのフジテレビNEXTの番組「お台場フォーク村」に加奈崎さんがゲスト参加し、ももいろクローバーZと共演していたけれど、あの頃から20年を経て、時代が再び循環している感がある。そう、そもそも2015年に仲井戸麗市(チャボ)さんと加奈崎さんが奇跡の古井戸再会ライブを演り、それを観るために杉本さんとそれこそ久々の再会。編集者になっていた杉本さんの手引きで私が哲学の本(『哲学するタネ』)を出版することになり、それを加奈崎さんに献呈したことから今回の書籍プロジェクトがスタートしたのだった。それにしても、不思議な縁を感じずにはいられない。小学生の頃に父が買ってきた忌野清志郎タイマーズ」のアブないシングル、中でも一番のお気に入りだった「3部作」に加奈崎さんがリズムギターで参加していたことを後に知り、驚いた。14歳、中学2年生の時に自分の意思で初めて行ったライブは泉谷しげる嘉門タツオのジョイント。2人とも本書に見出し付で登場する。だから、20歳になって、サングラスに黒ずくめ、爆音でかき鳴らすギブソン・チェットアトキンス片手に吼えまくる生・加奈崎を観た時には、表現することの根源を晒すという自分が音楽に求めるイデア=理想そのものに辿り着けた感触があった。そのときの感動の手触りのようなものは本書の制作中も消えることはなかった。

f:id:markrock:20190909173150j:plain

f:id:markrock:20190909173115j:plain

今年の10月には札幌・共済ホールにて、古井戸の相棒・仲井戸麗市(チャボ)さんや、新バンド「今池アクシデンツ」のメンバーなどが参加し、キャリアを総括する加奈崎芳太郎50周年記念コンサート(https://sapporo-community-plaza.jp/artculture_event.php?n=90582)が予定されている。いちファンとして、音楽に関わってきた者の一人として、70歳の古希を迎えた加奈崎芳太郎を語り継ぐ番がとうとうやって来たのだと思っている。書籍(ファンクラブに入会すれば未発表音源付の特典CD-R付属!)と共に、加奈崎さんが作ってきた音楽はもちろん、今も続く毎週木曜深夜24:0025:00に囁かれる(吼えている?)純度の濃いエルシーブイFMhttp://lcvfm769.jp/)の番組「DIG IT!!」をチェックしてもらえたら、何よりも嬉しい。

 

■『キッス・オブ・ライフ ジャパニーズ・ポップスの50年を囁く』

加奈崎芳太郎・著

 

A5判上製・416

定価(本体価格3000円+税)

ISBN978-4-903145-69-3 C0073

 

<内容>

エルシーブイFMの人気番組「加奈崎芳太郎DIG IT!!」初の書籍化!

 

2019年にデビュー50周年を迎えた古井戸の元・メンバー加奈崎芳太郎が自らの音楽人生と日本のポップミュージックの歴史を30万字にわたって語り尽くすファン垂涎の一冊。 70年代初頭、古井戸のエレックレコード時代を証言する伊藤明夫(広島フォーク村初代村長)との対談も収録。吉田拓郎仲井戸麗市泉谷しげる忌野清志郎らとの数々のエピソードが初めて明かされる。

ビートルズのどこを見てるンだ!? このくだりの描写が素晴らしい! かなやんスゴイ!(泉谷しげる)。

 

【目次】

一章 俺の「心の師匠」

デビュー50周年とラジオ/俺にとって衝撃だった音楽 /俺の心の大師匠、レイ・チャールズジョー・コッカージョン・レノンヴァン・モリソン

二章 「古井戸」の時代

「古井戸」結成 /初期の古井戸がカバーしていた曲 /加藤和彦さんとフォークルのこと /古井戸時代のライブ音源/吉田拓郎さんと初期エレック/泉谷しげるのこと/大滝詠一と『ナイアガラ・ムーン』のこと/シュガー・ベイブの『SONGS(ソングス)』/エレック倒産と「カメカメ合唱団」/佐藤公彦(ケメ)のこと/最後のスタジオアルバム『サイド・バイ・サイド』/ ソロアルバム『愛がもしすべてなら』『風の生き方』/仲井戸麗市(チャボ)のこと/村八分山口冨士夫ちゃんのこと/森田童子のこと/山崎ハコちゃんのこと/嘉門タツオのこと

三章 加奈崎ソロの時代

忌野清志郎との共同作業/竹中直人のアルバム『シエスタ?』のこと/K2ユニット(加奈崎芳太郎・生田敬太郎)の時代/『DEMO TAPE Ⅰ』/『DEMO TAPEⅡ』/『DEMO TAPEⅢ』『加奈崎芳太郎UNIT DEMO』/『キッス オブ ライフ(Kiss of Life)』/『SING YOUR LIFE(シング ユア ライフ)』 /クリスマスアルバム『冬の夜の深さについて』/Grand Arm『海賊盤』・『さらば東京』/『1999.12.22 JeanJean Last Solo Night』・『古井戸2000』・『レッツ・ゴー・アンダーグラウンド』/『青空』/『Piano–Forte(ピアノ・フォルテ)』/『加奈崎芳太郎 with 今池アクシデンツ』

四章 加奈崎、英米ロックを語る

スティーヴ・ウィンウッドザ・ビートルズポール・マッカートニーCSN&Yイーグルスモンキーズジミ・ヘンドリックスブルース・スプリングスティーンピーター・ガブリエルボブ・ディラン/CCR/ドアーズ/俺が影響を受けた女性シンガーたち

【対談】

伊藤明夫(広島フォーク村初代村長)×加奈崎芳太郎

【付録】

古井戸/加奈崎芳太郎 全アルバム解説 石浦昌之

 

<著者プロフィール>

加奈崎 芳太郎(かなざき・よしたろう)

1949(昭和24)年29日、北海道札幌市生まれ。仲井戸麗市と共に古井戸で71年にエレックレコードよりデビュー。比類なき声量のボーカルとブルージーなギターが絡み合うサウンドが人気を博し、「さなえちゃん」、「ポスターカラー」がヒット。全国を回った「唄の市」でフォーク・ブームの一翼を担う。以後、渋谷ジァン・ジァンをホーム・グラウンドに79年のバンド解散までに9枚、以後14枚のアルバムを世に送り出す。忌野清志郎と手がけた映画『119』オリジナル・サウンド・トラック95年に日本アカデミー賞・最優秀音楽賞受賞。97年には長野県・諏訪市に移住し、エルシーブイFM769で「加奈崎芳太郎DIG IT!!」パーソナリティーを担当。19年に音楽活動50周年を迎えた。著書に泉谷しげるとの共著『ぼくの好きなキヨシロー』(WAVE出版、2009年)がある。

f:id:markrock:20190909173254p:plain