*[ライブ] miya takehiro 2019ワンマン & BIRTHDAY LIVE(渋谷 JZ Brat / 2019.5.12)
昨日は、ウクレレ片手に全国のフェスやライブハウスを盛り上げているmiya takehiro 2019ワンマン & BIRTHDAY LIVEを観に渋谷 JZ Bratに。もしかしてライブに行くのはかなり久しぶり?!と会場に着くなり改めて感じたのは、何だかお客さんのハッピーな雰囲気も含めて「何か」が変わっていたから。その真髄は……まるで室内『アウトドア日和』(アルバム・タイトルにちなんだカクテルも!)ってなステージを丸ごと楽しんでみてわかりました。今週末5/18(土)19(日)に恒例の「よなよなエールの超宴 in 新緑の北軽井沢 2019」(コレ、親戚が毎年行きたいと言っている)に出演することが決まっている彼、もはやコンビニでも買えるようになった人気クラフトビール「よなよなエール」の歌(「ヤッホー!ビール」)を歌ってるんですよね、何しろ(楽しく飲んでいるか確認する)「アルコールチェック」までありましたから! これこそが「ビールのおかげ」ということなのかな(笑)。それにしても以前観たときの2.5倍くらいパワーアップしている印象!!これは凄いことだと思う。全国津々浦々で日々演っているからこその研ぎ澄まされたパフォーマンスだと感動してしまった。お客さんとの和やかな掛け合いも含めて。
今回のプレイヤーはmiya takehiro(vo,ukule,pf)、齋藤純一(gt)、森田晃平(b)、中丸達也(per)、やまはき玲(cho)、倉井夏樹(harmonica)という布陣。miya takehiroのみならず畠山美由紀はじめ、数多のシンガー・ソングライターのレコーディングでお馴染みの齋藤純一は優秀なジャズ・プレイヤーでありながらも所々に飛び出すブルージーなフレーズが堪らなかったし、ウッド&エレキベース、時に弓を持ち替える森田晃平(b)、そして中丸達也(per)のリズム隊も器用かつ堅実なもの。そしてシンガーソングライターとして新譜をリリースしたばかりだというコーラスの やまはき玲も、ステージに独特で華やかな存在感をもたらしていた。さらに圧巻だったのはハープの倉井夏樹。サックスやストリングスのフレーズからカントリー・タッチの超絶ソロまで吹きまくり!半端ない、ってのはこういうことを言うんでしょうね。
人が音楽を生み出さずにいられない理由は色々ある。個人的な印象だけれど、miya takehiroの作り出す音楽の核には悲しみの成分が多くあったような気がしてならない。それが個人的なものだったのか、はたまた2000年前後の混沌とした時代のムードもそこに含まれていたのか……今となってはよくわからない。何かが始まる一方で何かが終わっていくような……一瞬で消えていきそうな言葉にできない想いを、うたやメロディに乗せること……Natural Records時代から歌っている(ソロでは『COMMUNICATE by the Music』で再演している)「しゅわしゅわ」を聴いたとき、なぜか昔のステージが蘇ったような空気になって、ハッと我に返った。
そう思うと、最後はオールスタンディングで、みんなで乾杯し合えた今回のハッピーなステージ。「昭和生まれ平成育ち」の彼やぼくたちが乗り越えて辿り着いたナチュラルなライフスタイルそのものだったのかもしれない。アウトドア・ブランドとコラボしてきた彼ならではの新曲「森と歌う」も印象的だった(新譜が楽しみ!)。「令和になっても、自分が変わらなきゃ何も変わらない」……思わず、「だよね~ by EAST END×YURI」って思っちゃいました(笑)。
(写真・https://www.facebook.com/miya.takehiroより転載)
アウトドア、サッカー、クラフトビールを愛するウクレレシンガー。miya takehiro official web site
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