いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Joey Stec / Same

*['60-'70 ロック] Joey Stec / Same( Playboy / 1976)

 

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スワンプの宝庫としばしば言われるプレイボーイ・レーベルより(あのプレイボーイが持っていたレーベル)。1976年にリリースされジョーイ・ステックの名盤。世界的にカルトな人気を誇るミレニウムのオリジナル・メンバー。ミレニウムの大名盤『Begin』は良コンディションが少なくなっているせいか、海外オークションでも凄まじい値段がついている。よく考えてみると、ミレニウム関連盤がメジャーCDと同じようにディスプレイされて大型店で売られていたソフトロックな日本の2000年代って一体なんだったんだろう。ジョーイ・ステックのこの唯一のソロは、紙ジャケでCD化された当時買ったけれど、あまりピンと来ていなかった。

 

 

それがたまたまLPを発見し(なぜか初めてかも)、聴いてみたところ、むちゃくちゃ骨太なスワンプ・ロックでびっくりした。かなり良いじゃないですか!カート・ベッチャーのソロにも通ずるカントリー・ロックな作品やストーンズ風のロックもありつつ。テンプテーションズのカバー”I Wish It Would Rain”なんて、ジョン・レノンがロックンロール・アルバムで歌っている雰囲気だったりして最高。プロデュースはいい時期のストーンズを手がけていたジミー・ミラー、そしてバックはジム・ゴードン、カール・レイドルというカリフォルニア・ポップあがりのデレク&ザ・ドミノス組。そこにマナサスでの客演も著名なジョー・ララのパーカッション、ボビー・キーズの強力なサックス、全くもって悪いわけがない。ミレニウムの先入観で聴いて損をした盤かも。ちなみにジョーイ・ステックは1998年にSonic Past Musicを設立し、カリフォルニアのサンシャイン・ポップの蔵出し音源をリリース。ミレニアム、カート・ベッチャー、リー・マロリー、サンディ・ソールスベリー、そしてランディー・マイズナー…って全て当時買ってたやつじゃん、っていう話にもなる。

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