いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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miya takehiro

markrock2016-04-11

/ COMMUNICATE by the Music( LIFE CARAVAN MUSIC LCMC-0001 / 2016 )



待ちに待ったmiya takehiro(宮 武弘)のニュー・アルバム『COMMUNICATE by the Music』。ゲイトフォールドの紙ジャケをですよ、おずおずと開いてCDプレイヤーに差し込むと全11曲44分11秒!思わず「いいよー、いい(114411)」って見えちゃいました。聴いてみると中身も寸分違わず、で。

Natural Recordsのフロントマンとして、2014年に8年間亘るバンド活動を終えるやいなや、ソロ名義の活動をスタートさせたmiya takehiro。気がつけば鍵盤とウクレレ一つ抱えて、ライブハウスから野外イベントまで相当数のソロ・ライブをこなし、軽快に旅するミュージシャンになっていて。日テレのズームインサタデーでも取り上げられたウクレレのワークショップ「ウクレレで歌おう」も話題沸騰。自由でナチュラルで、アウトドアで楽しめて…確かに音楽って実は肩肘張って聴くものでもない。踊ったり、気軽に口ずさんでみたり、そしてできればみんなと一緒に楽しめれば、それでいーじゃん、っていうそんな時代のフィーリングともマッチしていると思う。そう思うとニュー・アルバムのタイトルもmiya takehiroらしさが凄く出ている。そうだよね、なぜ音楽を演っているかと言えば「music」ありき、ではなく、「COMMUNICATE」ありき、なのだった。そうそう、「サッカー」と「猫」っていうキーワードも重要。彼自身もプレイヤーだし、彼の音楽活動をフットボールブランドCAPAZが支えてくれている。そして猫は…とにかく彼のブログによく登場しています(笑)今度のアルバムにもちょこっと。


さてさて、ニューアルバムの方だけど、のっけから大充実のバンドサウンドに圧倒されてしまう。何しろ脇を固めるのはベース伊賀航(ex.細野晴臣星野源曽我部恵一)、サックス加藤雄一郎(ex.NATSUMEN、L.E.D.)、ドラムス脇山広介(ex.tobaccojuice)、ギター齋藤純一(ex.ALIAKE)、トランペット柿澤健司(ex.NATSUMEN)&島 裕介(ex.SilentJazzCase)、コーラスやまはき玲…という豪華腕利き揃いで。冒頭の賑やかな”夜のパレード”からして、身もココロもウキウキしてしまう。コロコロ転がるウクレレにトランペットが絡んでくる感じとか、ライブ感も満載で。ソロ回しを振る辺りもとっても良い。ライブ感と言えばライブ・レコーディングでオーディエンスのコーラスが入っているのがあったかかった。各楽器の音の分離とか、そんな部分に耳を澄ましてみても、丁寧に作り込まれていてかなりゴキゲン!



そしてGAKU-MCとヨースケ@HOMEという二人のゲストアーティストをフィーチャーした2曲(”SOULNATURE”、”HAPPY TIME”)がやっぱり印象的だった。GAKU-MCとの共作・共演”SOULNATURE”はプロモーション映像も公開されていて、本当に感動的!日本のシンギング・ラップの祖みたいな人ですからね…私ぐらいの世代だとMCハマーではなく、GAKUさんがいたEAST END×YURI「DA.YO.NE」で初めてラップを知りました(間違いなくほとんどの人がそうだと思う)。GAKUさんという人がライフスタイルも含めてカッコイイ大人として、前を歩いていてくれて、ぼくの大好きなミュージシャンmiya takehiroと共演している…歌詞にもあるけれど、出会えたのはきっと意味がある、そんな風にしか思えなくて。GAKU-MC、ヨースケ@HOMEと3人で演ったライブ、また観たいなぁ。



あと、ヒッチハイクで同乗した外国人観光客とのコミカルなやりとりを交えた”a Little English”やスカ・ビートの”行き当たりバッチリな僕ら”はライブでも印象的だった楽曲。旅の中で音楽が生まれる(まさにLIFE CARAVAN MUSIC!)という素敵な瞬間に立ち会える。ウッドベースがハマっているスティングのカバー”Englishman In New York”では艶のあるボーカリストとしての魅力にも出会えたり。バンド在籍時に発表した初のソロ・アルバム『Life』に収録されている”武蔵野線”、”幸せなとき”も再演されているけれど、聴き比べてみるのも面白い。弾き語りのニュアンスがあった『Life』ヴァージョンは、今にして聴いてみると、バンドの活動休止を予感させる寂しさみたいなものを聴き取ることが出来たり。そんなことを思うと、今回の再演はどこを切り取ってもハッピーでポジティブなフィーリングに満ち満ちている。Natural Records以来の筋金入りのファンには”しゅわしゅわ”や”恋愛再入門”がグッと来たのでは?

5月25日(水)にはレコーディングメンバーを迎えて、東京 NOS EBISUでリリース・パーティ・ワンマンが決定しているとのこと(http://miyatakehiro.com/news/?p=166)。これは足を運ぶしかないでしょう!ちなみに旅の写真と言葉を集めた冊子「LIFE CARAVAN」とCDのセットも発売されている。以下サイトでチェックしてみてほしい(http://musicforlife.shop-pro.jp/?pid=98168961)。音楽でも本でもそうだけれど、視界に現れては消えていき…世の中の動きやペースが速いな、と感じることが多い昨今。自分の歩幅や物事を飲み込むペースをつい忘れがちになってしまう。だからこそ、ぼくはこのアルバムを大切に、自分のペースで何回もじっくり聴いてみたけれど、日によって違う歌詞がココロに引っかかったり、歌の表情が変わって聴こえたり、奥行きのある作品に仕上がっていると思った。今日もどこかでmiya takehiroは音楽を通じ、素敵なオーディエンスと”コミュニケート”しているはず。そんなことを思い浮かべながら、よーし、もう一回聴こう!



miya takehiro ニューアルバム『COMMUNICATE by the Music』
2016.3.9 release!
LCMC-0001
¥3,000(税別)

01. 夜のパレード
02. SOULNATURE feat. GAKU-MC
03. a Little English
04. 行き当たりバッチリな僕ら
05. Englishman In New York
06. 恋愛再入門
07. HAPPY TIME(miya takehiro & ヨースケ@HOME
08. 武蔵野線
09. しゅわしゅわ
10. 幸せなとき
11. ウクレレで歌おう


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