いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Rio Grande

markrock2013-09-28

/ Same ( RCA LSP-4454 / 1971 )


先週は石川県・金沢に帰省。一向一揆で散り散りになったという全国の石浦姓が430年ぶりに再会するという石浦サミット2013に参加し、親戚以外の石浦さんの知り合いができました(http://www.asahi.com/area/kyoto/articles/MTW1309242700004.html)。皆おなじ姓というのは何とも不思議な気分でした。


その足で金沢の古本屋やレコード屋を散策。オヨヨ書林という竪町の新興の古本屋が佇まい、陳列や選書のセンスも含めて素晴らしかった!正直感動。昔ネットで買ったことがある気がするけれど、店に行くのは初めてで。東京高円寺の均一祭にも出展している模様。古書店の未来を感じる店でした。寺山修司プラトンの本を購入。


その後は金沢に行くと必ず立ち寄る名店レコード・ジャングルへ(http://www.recojun.com/)。オール・ジャンルの半端ない数のレコードに囲まれたまさに音盤ジャングル!新幹線の時間まで余裕がなくて、「悲しい色やね」で大ブレイクする前の上田正樹のキティ盤やRCの未発表ライブCDあたりを今更買う。さらに私のアルバム『蒼い蜜柑』『愛すべき音楽よ』を置いて貰いました。金沢在住の方はぜひ手にとって頂けると嬉しい!『蒼い蜜柑』にはエレック・レコード関係のミュージシャンに参加して頂いていて〜、なんて話からジャングルの店長さんと日本のフォークについて話していたら、なんでも金沢の喫茶店をやっている方(だかその奥様だか)がかつて京都イノダのウェイトレスだったとか。そして彼女こそが高田渡の名曲”コーヒーブルース”のモデルになのだという。「三条へ行かなくちゃ〜あの娘に逢いに」ってやつですね。故・渡氏の一方的な好意だったみたいですが…う〜ん、知らなかった。


…ところで幾分か涼しくなってきました。レコードを聴くには実に良い季節。地元の三鷹パレードでは1970年代初頭の盤ばかりがなぜかシールドで出ていた。トニー・ハッチ・プロデュースの女性歌手の盤『Julie Budd』、全く知らなかったSteve Davisの『MUSIC』、無名カントリー・ロック・バンドRio Grandeの同名盤、アル・シュミットが手がけたRedeyeの同名盤『Redeye』、ヒッピー・クリスチャン・ロック・ミュージカルなCanadian Rock Theatreの盤、カナダのフォーク歌手Doug Ashdownの『The Age Of Mouse』シンガー・ソングライターのカバーを集めた好選曲のボーカル名盤Rick Elyの同名盤、たぶんまだ持っていなかったはずのジム・ウェザリーのファーストあたりを選び取った。

そんな中でいま聴いているのはRCAからリリースされたRio Grandeの同名盤(1971)。バンド名もジャケットも最高だったので間違いないと踏んだけれど、アタリだった。よく見ると”Suzie Q”のオリジネイターとして知られているデイル・ホーキンスのプロデュースだった。ということは…と見てみるとスタジオはテキサス・タイラーのロビン・ブライアン・スタジオ!今年手に入れたグラッドストーンのアルバムと同じ(http://d.hatena.ne.jp/markrock/20130216)!グラッドストーンのメンバーへのスペシャル・サンクスもあった。このスタジオの音、信じられないくらいに良い。生々しいアコギのクリアさにしても、スチール・ギターの深遠な響きにしても、個人的にはカントリー・ロックの理想型かも。スワンピーだけどさわやか、っていう。


メンバーはリードボーカルやギターを務めるロニー・ワイス、ベース・ボーカルのデヴィッド・スタンリー、ギター・ベースのトム・ラッセル、ペダル・スティールのボビー・タトル、パーカッションのケン・マレイの5人。殆どの曲がワイスとスタンリーの共作。この二人はマウス&ザ・トラップスのメンバーだ。そんなわけでグラッドストーンとは兄弟のようなアルバムと言うことが出来る。ここでは目立たないトム・ラッセルが後にソングライターやハーディン&ラッセルで知られることとなる人物なのかについては、トムのホームページにも書かれていなかった。どなたか詳しい方は教えて下さいね。