/ Sing’ A Man ( United Artists / 1959 ) など
昨日は旧友のフォーク歌手、松田亜世くん(http://homepage1.nifty.com/asei/)のライブに西荻窪Terraへ。真宗大谷派の僧侶でもあるという異色のミュージシャン。彼が吉祥寺在住の頃は一緒にラジオ番組を作ったり、ライブで加川良を演ったり、武蔵野フォークを歌い継ぐべく色々やったものでした。なにやら、ひたむきに音楽と向き合っていた自分に再び会えたようなそんな気分になりました。
ライブはと言うと、真心の伝わる素晴らしいものだった。彼のアルバムのプロデューサー安部徹さんにも久々にお会いできて。何と彼が長年手がけている杉真理さんと同じ今年で59歳だそう!お若い!全然そう見えない!
『おかえり』(2009年)レビュー
http://d.hatena.ne.jp/markrock/20090530
さて、連休後半で。下北沢のフラッシュ・ディスク・ランチ。半額になる満タンカードを使うとなんだか音楽を好きでいた自分へのご褒美みたいに思えてくる。特にセールというわけではない日に何気なく行くフラッシュが大好きだ。
シングルは数枚に留めて。しょっぱなArthur Alexanderの”Soldier Of LoveやLove Affairの”Everlasting Love”のソングライティングで知られるBuzz Casonの”Adam & Eve / We Cry”を発見。70年代らしいカナダのファミリー・グループThe DeFranco Family featuring Tony DeFrancoの”Heartbeat – It’s A Lovebeat / Sweet, Sweet Loretta” (20 Centuryより、1973年)はドツボの音。チャイルド・ポップが好きな人にもアピールしますね。リー・ヘイゼルウッド・プロデュースのDeana Martin ” Baby I See You / The Bottom Of My Mind”(白プロモ盤、リプリーズより。アレンジはビリー・ストレンジ)も外さない盤。全く知らなかったFileen Donaghy “If Your Irish Come Into The Parlour / Hannigan’s Hooley”のレイディオ・ステイション・コピー(Epicより)は椿さんのコメントに惹かれて。アイリッシュ風味の迫力の音で満足する。Hodges, James & Smith “Only Up / I Should Stay”(20 Centuryより、1973年)は好きなレコード会社かつ、CS&Nみたいなアーティスト名で聴いてみたくなり。中身を聴いてみてソウルだと気づく。わはは、ソウルではよくありますね。レイ・グッドマン&ブラウンだとか。でもとても良い曲だった。ソウルと言えば、ロニー・ダイソン(以前Daniel Kwon君からフィラデルフィアにいた人だと教えて貰った)のヘアーのサントラからのシングルカットも一緒に買ってみた。
LPは結構アタリが多かった。定番ではRab Noakes『Red Pump Special』が1750円ならアリでしょう!ずっと欲しかったPye RecordsのMalcolm & Alwyn『Fool’s Wisdom』も嬉しかったし、愛して止まないChubby Checkerの『Beach Party』はカメオ・パークウェイのオリジナルでサイン入り、という一品。素晴らしい音だった。
800円コーナーからはバーケイズのギタリスト、Vernon Burchの『I’ll Be Your Sunshine』、Rare Earth『Midnight Lady』、O.C.Smithのジェリー・フラー・プロデュースのボーカル名盤『For Once In My Life』をまずソウル棚から。フォークからは、ジミー・ウェッブやローラ・ニーロ、ケニー・ランキン曲やポール・ウィリアムス/ビフ・ローズの共作も含むGlenn Yarbroughの『Let me Choose Life』、Country Joe McDonaldによるウッディ・ガスリーのトリビュート盤『Thinking of Woddy Guthrie』(ヴァンガード。元の持ち主のものかオリジナルか不明だが、タイプ打ちの歌詞集が付いていた)、ユダヤ民謡集でも知られる俳優Theodore Bikelの『An Actor’s Holiday』もサイン&オリジナル歌詞冊子付きの盤があった!あと、エイズで亡くなった故ピーター・アレンを夫に持っていたLiza Minnelliの『Come Suturday Morning』も拾う。Bud ShankがJoe Passと共にフォークの名曲を演奏する『Folk’n Flute』も怪盤だった。さらに、全く知らなかったBrock Petersという俳優・黒人シンガー1959年の盤『Sing’ A Man』(United Artists UAL 3041)は不思議な盤。フラッシュでなければ出会えなかった盤だと思う。椿さんの「アブストラクト、スピリチュアルなボーカルアルバム」のコメント有。ジャケットといい、1950年代の作品とは思えない!調べてみたら、ハリー・ベラフォンテの”Banana Boat Song (Day-O)”のバッキングボーカルも担当していたとのこと。
さらに、LP100円市の落ち穂拾いも。シルベスター・スタローンの実弟でロッキーの挿入歌も歌っていたFrank Stallone在籍のAORグループ『Valentine』とか、Lesley Gore『I’ll Cry If I Want To』、Jerry Butlerの1977年盤『Suite For The Single Girl』、Pete Seegerの1979年盤『Circles & Seasons』、後にロックAORの人気ライターになるDesmond ChildのバンドRougeの同名盤、買い直しのMurray McLauchlanの同名盤、1978年と遅れてきたアメリカン・ロック・バンドSnailの同名盤、Jerry Reedの弾き歌い半々の『Half & Half』、Neil DiamondのUNIからの『Velvet Gloves And Spit』とか、Tony Pelusoのプロデュースに惹かれたBaxter Robertsonの『Vanishing Point Two』、アリスタからRobert Fleischmanの『Perfect Stranger』、Billy Falconの同名盤、KC and The Sunshine Bandの1978年盤『Who Do Ya (Love)』、イタリア系Richard Coccianteの1976年20th Centuryからの同名盤、などを入手。
フラッシュ万歳!