いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Boz Scaggs

markrock2013-04-15

/ Memphis ( 429 records / 2013 )


これは待望の新譜じゃないかな。今年で69歳を迎えるボズ・スキャッグスの新作その名も『Memphis』。半端なし、堂々の南部サウンド回帰作。AORの王道として名前を聞くだけで小っ恥ずかしいなんて時代もあったわけだけれど、フォーキー、ブルージーな弾き語りデビュー盤『BOZ』に始まり、スティーブ・ミラー・バンド時代を経て、デュアン・オールマンとの共演を含めた南部サウンドの追求と、その洗練形であったブルーアイド・ソウルなAOR時代。ジャズに接近した近年も含めて彼の黒人音楽遍歴を聴き込んだファンならば、戻るべくして戻ったと思えるナットクの作品でしょう。壮大なデュアン・オールマンの7枚組ボックスセット『Skydog』がリリースされたのにも軽くタイミングを合わせてきたような気もする。


1曲目からコクのある生音。オルガン、テレキャス、たまらないわけですよ。パーマネントなリズム隊はギター・ボーカルのボズに加え、ドラムス(プロデューサーでもある)のスティーヴ・ジョーダン、にベースはウィリー・ウィークス、そして懐かしいギターのレイ・パーカーJrという布陣。懐かしいなんて書いちゃったけれど、レイ・パーカーJrは最近もよくセッションやライブで名前を聴いている。


さらに、メンフィスの名にふさわしい重鎮スプーナー・オールダムの参加やTOTOのメンバーだったデヴィッド・ハンゲイトとの邂逅も。ブルーズメンのケブ・モがスライドを弾く曲もあった。聴く前からその歌声が想像できたトニー・ジョー・ホワイトの名曲”Rainy Night In Georgia”など、殆どはカバー。ディランの微笑ましい「なりきり」を含んでいた先述の1965年のファースト『BOZ』を思わせる選曲の”Corrina, Corrina”もありました。


ソウル・バラッドではモーメンツの” Love on a Two-Way Street”が涙が出る出来。スティーリー・ダンのカバー1曲に加え、ミンク・デヴィル(1曲はムーン・マーティン作だけど)のカバーが2曲あったりしたのも面白かった。"Cadillac Walk"なんてディランの近作を明らかに意識した音だと思ったな。頭とお尻の2曲のオリジナルもなかなかのモノでした。


輸入盤はすでにアマゾンなどで安くなっている。私はサイン入り輸入盤というやつを見つけて買いました。日本盤にはボブ・ディランの” It Takes A Lot To Laugh (It Takes A Train to Cry)”のスタジオテイクと思しきモノも入っていて。既にライブ音源では聴けたわけだけれど、ファンならそちらも入手、かな。


最後にわれらがジミー・ウェッブ新譜情報。とんでもないゲストがまた参加しそうです(ジミー・ウェッブ公式BBSより転記します)。

Jimmy Webb new cd have titel ”Still within the sound of my voice”.

Out on E1 Records in July.

It features guest appearances by:

Carly Simon, Joe Cocker, Keith Urban, Crosby & Nash, Kris Kristofferson, Pakistani-born British girl singer-, songwriter Rumer, Amy Grant, Art Garfunkel, Justin Currie, Marc Cohn, Art Garfunkel, Lyle Lovett, The Jordanaires, group America and Brian Wilson.