いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

f:id:markrock:20190212213710j:image
いしうらまさゆき へのお便り、ライブ・原稿のご依頼等はこちらへ↓
markfolky@yahoo.co.jp

f:id:markrock:20190212212337j:image
[NEW!!]極北ラジオ石浦昌之の「哲学するタネ」が書籍化されました。 『哲学するタネ【東洋思想編】――高校倫理が教える70章』(石浦昌之 著)2018年9月発売!! ●石浦昌之著 ●定価:本体2500円+税 ●A5判(並製)384頁
詳細はココをクリック
注文はココをクリック

【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
ココをクリック

Eric Burdon

markrock2013-03-02

/ ‘Til Your River ( ABCKO / 2013 )


アニマルズのエリック・バードンの新作。こういう現役感溢れる盤が出てくるなんて2013年も幸先良い。ただ、コンテンポラリーな感覚はなくて、往年のファンが喜ぶ音。ってかそれで十分じゃないか、ってハナシですが。スワンピー・ロックな円熟の一枚。


全編パワフルなバンド・サウンドなんだけれど、グッと来るキモはマイク・フィニガンのハモンド・オルガン。フィニガン&ウッドの時代から、スティーヴン・スティルスのサポートをはじめ、ロック界の名プレイヤーとして鳴らしてきた人。


聴いてみると、エリックが手がけたと思しき歌詞も熱い!冒頭”Water”とか、腐りきった世界に唾を吐きかけるような凄いメッセージ。アニマルズ時代に共演したボ・ディドリーに捧ぐ2曲が聴き物か(”Bo Diddley Special”、”Before Accuse Me”)。”Before Accuse Me”は同じファースト・ネームを持つクラプトンのカバーも知られている。マーク・コーン曲”Medicine Man”なんて選曲は土臭いアメリカの音を実に判っている。もしかすると、マーク・コーンはCSNとも繋がりが深いから、CSNとレコーディングしているマイク・フィニガンが推薦したのかも。あとは古くからエリックと演奏歴のあるベーシスト、テリー・ウィルソンがソングライティングなどで大きく貢献している。レズリー・スミスがボーカル・アレンジを務めている曲もあった。


エリックの黒人音楽の旅がこんな味わい深い音を生み出すに至ったというのはファンじゃなくとも感慨深いのではなかろうか。買った盤はサイン入りだった。CD売り上げが落ちてきたことで最近こういうのが多い。