いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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The Tarney / Spencer Band

markrock2012-12-08

/ three’s A Crowd ( A&M / 1978 )


ターニー・スペンサー・バンドは初めて聴いたけど、集めてみたいな、と思わせる音だった。”No Time To Lose”のヒットで知られる、トレヴァー・スペンサー(ドラムス)とアラン・ターニー(ギター、キーボード、シンセ、ヴォーカル)のデュオ。完全に二人での打ち込み演奏ってのが、なんとも70年代後半にして80年代っぽい。しかも、細いボーカルとほんのり漂うアクースティック感がデヴィッド・カーシェンバウムのプロデュースということでよく特徴が出ている。意外とAORに接近した後期ギャラガー&ライル的な色も感じたり(実際カーシェンバウムは1977年にギャラガー&ライルの『Love On The Airwaves』をプロデュースしていた)。B-5”Easier For You”なんかは初期のギャラガー&ライルっぽい。


アラン・ターニーは70年代のシャドウズのメンバーだった人。オーストラリアで1960年代にはジェイムス・テイラー・ムーヴなるバンドなどなどを組んでいたそうだが、そこでドラマーのトレヴァー・スペンサーに出会っている。オーストラリア出身のシャドウズ・メンバーというとジョン・ファーラーを思い出すが、そんなコネクションだったのか、と調べていくと、ターニー、スペンサーにケヴィン・ピーク、ジョン・ファーラー、テリー・ブリテンという布陣で「カルテット」なるグループを結成し、1969年にデッカから2枚のシングルをリリースしているとのこと。テリー・ブリテンといえば、ギャラガー&ライルのグレアム・ライルとのコンビでティナ・ターナーの全米No.1ヒット”What's Love Got to Do with It"を書いている。マイケル・ジャクソンの怪物ヒット盤『BAD』に書いた”Just Good Friends”(スティーヴィー・ワンダーとの共演曲だった)も有名。クリフ・リチャードにも沢山曲を書いている。そうそう、ジョン・ファーラーが見いだしたオリビア・ニュートン・ジョンもオーストラリアの人だった。