/ 45s "The Boxer / Baby Driver" ( Columbia / 1969 )
先日は大好きなラッパーさんの結婚パーティにお誘いを頂いて。いやこれがライブありの阿波踊りあり!のとっても素敵なパーティで。とっても楽しんでしまった。それにしてもラップってすごいな、と思ってしまう。私が演っているフォークとラップ、っていうと水と油、ぐらいの違いがあると思われるかもしれないけれど、私はそうは思わない。詩つまりリリックの力って事で言うと、ラップは強力ですよ。あんな風に自由にコトバを繰り出せたらいいのにな、と思う。ゲスト出演されていたGAKU-MCさんも良かったなぁ。EAST END×YURIの”DA-YO-NE”と言えば日本にラップを定着させた功労者でしょう。そう言えば『ラップ歌謡大百科』って小冊子は面白いですよ。
さて、最近のマイブームは45回転のシングル盤。もっぱら買うのはアメリカ直輸入のハダカ盤。しかも安ければ安いほど魅力的。となるとフラッシュディスクランチの名物100円コーナー、となるわけですよ。10円コーナーってのもあって、むちゃくちゃ汚れているけれど、じゃぶじゃぶ洗うと良い音で聴けたり、聴けなかったりで、それもまた面白くて。
さて、ただし、こんなにハマッてしまったというのも理由がある。サイモン&ガーファンクルのボロボロのプロモ盤シングル”The Boxer / Baby Driver”を買ってみたのだが、”The Boxer”の方、今まで聴いたことがなかった音が聴けたのですよ!今まで数百回と無く聴いてきたこの曲がこんなにも奥深い世界を持っているなんて…
とりわけ、後半のエコーの利いたドラムスにストリングスが絡みつく辺りは完全に狂気の音!!ボリュームを上げて正座聴きしながら、その世界に引き込まれてしまって…これはヤバイ音でしょう。たいして多くない楽器編成でありながら、これだけ密度の濃い音作りをしたってのは、S,G&ロイ・ハリーの力。それにしてもCDとなんでこんなにも違うのかと、フラッシュディスクの椿さんに尋ねてみたところ、やっぱりオリジナルマスターに近いからじゃないか、という答えが。さらに、椿さんも売る前の視聴で聴いて「1つの映画を見終わったような気分になった」と感じたとのこと。コレ、私もまったく同じような気分になったものだから驚いた。そう考えて裏面の”Baby Driver”を聴いてみると、こちらもアコギのブルージーなピッキングが明らかにクリアで、ベースもブンブン唸っていて。エンディングのエンジン音もよりリアルに聴こえてくる。
いや〜LPも持っているのだが、なぜだろう。オリジナル盤が高いって理由もやっと解ったような気がする。ただ音圧を上げるだけのリマスターじゃなく、オリジナルマスターに近づける=オリジナルLP盤の音に近づけるっていう近年のリマスターの方向性は間違っていない。だって、オリジナルの音はこんなに良いのだからね…