いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

f:id:markrock:20190212213710j:image
いしうらまさゆき へのお便り、ライブ・原稿のご依頼等はこちらへ↓
markfolky@yahoo.co.jp

[NEW!!]2022年2月24日発売、ビッグ・ボッパー『シャンティリー・レース』、フィル・フィリップス『シー・オブ・ラブ:ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ』、チャド・アンド・ジェレミー『遠くの海岸 + キャベツと王様』の3枚のライナーノーツ寄稿しました。
購入はココをクリック
f:id:markrock:20230129183945j:image
[NEW!!]2022年12月23日発売、バディ・ホリー・アンド・ザ・クリケッツ 『ザ・バディ・ホリー・ストーリー』(オールデイズレコード)のライナーノーツ寄稿しました。
購入はココをクリック
f:id:markrock:20221230235618j:image

 Rainbow Cottage

markrock2011-08-02

/ Same ( amr / 1976 )

昨日は制作中のミニアルバムのうち、2曲の歌入れレコーディングでした。よしだたくろう海援隊、古井戸、ケメ、泉谷しげるらを輩出したエレック・レコードという70年代のインディ・レーベルはURCと共に私の憧れでもありました。んで、ケメさんがいたピピ&コットのリーダーだった金谷あつしさんが経営するお店「風に吹かれて」ってのが大森にありまして。響きが良いウッディなそのお店でのレコーディング。2曲のアレンジはこれまたエレックレコード出身、元“竜とかおる”の佐藤龍一さんにお願いした。素敵なブルースハープも入れてもらいました。エンジニアは敬愛する元古井戸の加奈崎芳太郎さんをはじめ、多くのフォーク・歌謡曲のアーティストを手がけた石崎信郎さん。私なりの洋邦フォーク・ミュージックへのオマージュといった作品になればと思っています。プロデューサーは金谷さんということでアルバムは6曲入る予定。9月ごろには完成させたいもの。


さて、本日の1枚はレインボー・コテージのファースト。まあ普通に耳にするアルバムではないかもしれない。エアー・メイル・レコーディングスの紙ジャケ再発、ラリー・ペイジ・コレクションの仲の1枚。ラリー・ペイジは、キンクスを見出し、トロッグスのヒットを支えたという裏方だ。


イギリスものは、アメリカに比べると好んで聴いているとも言えないけれど、ウェスト・コーストロックへの憧れを載せたサウンドという帯の文句に惹かれて購入。直球すぎるけれど、イーグルスのファーストに入っている”Take It Easy”をカバーしてるってんだから、聴いてみないわけには行かないでしょう。


ということで流してみると、確かにアクースティックギターを貴重にしたカントリー・ロックサウンドで、コーラスもウェストコースト・ロックのそれだ。ただ個人的にはイーグルスというより、”名前のない馬”で知られる、これまたイギリスのグループ、アメリカに近いものを感じた(先月のダン・ピークの訃報はショック…!アメリカの40周年の新譜には、繋がりのあるジミー・ウェッブのカバー、”Crying In My Sleep”が含まれているようだ。)



イーグルスの”Take It Easy”の他には、70年代初頭、シャドウズ出身ながらCS&Nを模したサウンドを披露してくれたマーヴィン、ウェルチ&ファーラーの”Brownie Kentucky”や、”ビューティフル・サンデー”でお馴染みのダニエル・ブーンの”Play Me Like A Violin”をカバー。それ以外はメンバーのブライン・ギブスがそつない楽曲を提供している。カラッとした、といいたいところだけれど、薄口でイギリスらしい湿った音に感じた。もっともイーグルスのファーストも、グリン・ジョンズが手がけたイギリス録音だけれども。ウェスト・コーストの蒼い空なんてのは、ある種の創造の産物なのかもしれない。


いずれにせよ爽快なポップ・カントリー・ロック盤。