/ およげ!たいやきくん( ミミノコプロ / 2011 )
コレ、タワレコのニュースでも報じられてました。オリジナル”たいやきくん”のリリース。ファンには知られた所だったけれど、450万枚とも言われるあの昭和の怪物ヒット曲、”およげ!たいやきくん”のTV放映時のオリジナル・シンガーだったのはこの人生田敬太郎なのである。ところがところが、生田が当時テイチクと契約していた関係から、歌い手は子門真人に交代し、リリースされたレコードはシングル盤史上最大のヒット曲になったという…
そんな一攫千金を逃すような話、素人考えなら勿体ないなと思ってしまうのだけれど、生田さん本人から飲みながら聞いた話だと、全くどこ吹く風というか、ワハハと笑い飛ばしてしまっていて。忌野清志郎のRCサクセションにチャボと一緒に加入したけれど、「声がデカイ」と言う理由でクビになった話も聞いたけれど、何しろ我が道を行く生田敬太郎だから、RCなんかに収まる器ではなかったのであろう。
てなわけで、この新作シングル、幻の1曲を再録したもので、作曲者の佐瀬寿一氏もピアノで参加、管楽器も入ってなんともジャジー、ブルージーで大人な好カバーに仕上がっている。この歌からブルーズを取り出すんだったら、こういう歌唱になるでしょうな。語尾がブルー・ノートになるのが生田流!