/ All Woods And Stones ( Beachwood / 2005 )
買おう買おうと思いつつ大分長い時間が流れていた。ジョン・パドーフとジェイムス・リー・スタンリーという2人のシンガー・ソングライターのデュオ作。70年代のシンガー・ソングライターものに興味がある人なら、2人でCS&Nを演ったようなアクースティック・デュオ、パドーフ&ロドニー、そして名バンドであるシルバーはご存知だろう。そのメンバーとして知られる人だ。近年もソロ作を出したりと積極的活動を行っている(http://www.johnbatdorfmusic.com/bio.html)。さらに片やジェイムス・リー・スタンレーと言えば、大きなヒットはないものの、70年代初頭から、かなり出来の良いソロ作を数作リリースしている人。デビュー前のスティーヴン・ビショップと親交があったことでも知られている。
タイトルは『All Wood And Stones』。まさに木のぬくもり、といえるアコギ(マーティンとテイラー)でストーンズのカバーを演っている。ギター弦はエリクサーを使っている。
”As Tears Go By”(イーグルスのティモシー・シュミットがコーラス参加)や”Ruby Tuesday”みたいなそれなりに仕上がりが想像できるアクースティックなものばかりでなく、”Satisfaction”(リトル・フィートのポール・バレルがスライドで参加)や”Paint It Black”(ウィングスのロウレンス・ジューバーがギターで参加)みたいなロックした楽曲も。ちょっとモンキーズ風味なやわい”Let’s Spend The Night Together”(ピーター・トークが参加!)、CSNっぽいアレンジの”19th Nervous Breakdown”もなかなか。