いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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 Daniel Kwon

markrock2010-10-23

/ Same ( Motel Bleu / 2010 )


以前デモCDを紹介したことのあるダニエル・クォン。韓国系アメリカ人ながら日本に住んでいる。繊細なアクースティック・ギター・ピッキングにエミット・ローズを思わせるボーカルが載ってくるという正統派SSWらしさと、エキセントリックなコード・チェンジとコーラスが同居する辺りが、通の音楽ファンを魅了してやまない。先日の渚十吾さんとのジョイントも実に良かった。


さて、今日は鈴木博文ムーンライダース)のライブのオープニング・アクトに登場するとのことだったのだが、残念ながら仕事の都合で行けず。それならばということで、最近話題のファーストを紹介しよう。


韓国のbeatballから出た盤『layin’ in the cut』を自身のサイケデリックなイラストを交えた新装ジャケで再発したもの。ダニエル自身は余り仕上がりに納得していない様子だったけれど、音を聴いてみるとぶっ飛ばされる出来。ディスク・ユニオンのチャートでも2位を記録した。


最近そのダニエル君が家に遊びに来たのだけれど、凄く日本の音楽にも詳しくて驚いた!80年代の薬師丸ひろ子とか、尾崎亜美なんかも知っていて。最近はアクースティックなものから、プログレ・ライクなものに惹かれているみたいで、ピンク・フロイドなんかを聴かせてくれた。そっちの影響も彼の音楽に表れてきたら面白そう。傍らのギターで新しい曲なんかも聴かせてくれたけれど、そのギター・ピッキングには唸らされた。