いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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The Johnstons

markrock2010-07-17

/ Same ( Mercury 0598 / 1972 )


In the morning
When You’ve left me,
I will sing a song
About the day you found me…


大好きな曲”The wind in my hands”の一節だ。アドリーン・ジョンストンの伸びやかな歌声が突き刺さる。


ジョンストンズ、ジャケットに映るアドリーンの肩を抱いているのは若かりしポール・ブレイディだ。アイルランドを代表するシンガー・ソング・ライターである彼のキャリアを総括する内容のDVD『Songbook』(2002)を観ていたら、久々に聴きたくなってきた。


トラッドを改作した”Border Child”のような作品もあるが、ほとんどはポールが作曲し、クリス・マックラウドが詩を書いたオリジナルだ。フォークを基調としながらもとてもポップなメロディが詰まった名盤だ。


”Looking out December windows is keeping me right”と歌われる“12月の窓”はポールが詩も曲を書いたものだ。その詩的な表現と佇まいはトラッドを飛び越えた内省的なものと感じる。荘厳な”Bread and Wine”、エレピがグルーヴィーな”You Ought To Know ”、2人のきれいなハモりが聴ける”Won’t You Come With Me?”も気に入っている。


元々ファミリー・グループだったジョンストンズはポールの加入でポップ・フォーク色を強め、ささやかながらも成功を収める。アメリカでは、後に””Luck Of The Draw”を書き送ることになるボニー・レイットと共演したこともあった。解散後ポールがソロ・デビューを果たした一方、アドリーンは1981年、35歳の若さで不慮の死を遂げている。