いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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Marc & Sumley

markrock2010-06-25

/ Nice Things ( Evolution 2014 / 1970 )


ううむ、これは素晴らしい音。くっきりしたベースの音に分厚いストリングスが被さる。ポップなフォークデュオというとSimon & Garfunkelを思い出すが、張り詰めた彼らよりもマイルドでソフトロック寄りかもしれない。タイトル曲のMark自作のA-1”Nice Things”を聴いていてそう思う。同じくMarkの作ったA-5”Take Your Time About It”なんかも、Jimmy Webbの作ったGlen Campbellの曲をソフトロックとして聴ける人なら十分に楽しめるはず。


で、ミシガン出身のMark & Sumleyの盤。Mark Dutilは1948年生まれ、Ray Sumleyは1944年生まれらしい。Dutil & Sumleyとしなかったのは、きっと発音しにくいからだろう。


冒頭にソフトロック寄り、と書いたが、実際聴き進めていくと、他人のライターの楽曲を耳馴染み良くアレンジしたものが多くて。ヴァイヴの音がなんともひょうひょうとした味わいがあるA-3”Sincere Replies”(『Oh Calcutta』のサントラに収録されている佳曲)や淡々と消えゆくようなA-4”Westward Bound”(これもMarkの作)なんて凄く良い。DylanのA-6”Lay Lady Lay”も悪くないカバーだった。


プロデュースとアレンジはPeter, Paul & MaryやJohn Denverを手がけたフォーク界の大御所Milton Okun。カバーと言えば手がけていたJohn DenverのA-2”Take Me Home…”ではなく、”Take Me To Tomorrow”もあった。他にもTom PaxtonやEric Anderson、それにGordon Lightfootの曲もあった。


このアルバム以後の彼らだが、全く消息が掴めないわけではなくて、Mark Dutilは同じミシガン出身の女性シンガー、Karen Newmanの2000年作『What Christmas Means to Me』で12弦ギターを弾いていた。