/ Same ( Mercury 0598 / 1972 )
気まぐれな更新で恐縮ですが…。聴きたい音楽が多すぎて、どんどんレコが増えていくけれど、ブログに取り上げるエネルギーがなかったもので。
さて、金沢のレコ屋で買ったもの。カット盤ながらコンディション良好で1000円だったから迷わず。まずこの安直なグループ名が良いよね。キャロル・キングと来日しちゃってるあの人の便乗商品風な。でもこの夫婦デュオ、単発作ではなくその後ちゃんともう一枚出しているのには驚いた。裏ジャケがそれっぽいな、と思ったらノーマン・シーフの撮影。
さて、Ben Benayがアレンジを手がけている本作、ヒッピー風情の夫婦とは思えないくらい、かなりキリリとしたシャープな演奏を聴かせてくれる。白眉はA-1”Somebody To Love”かな。Jefferson Airplane加入以前のGrace SlickがThe Great Society時代に発表していた曲。コンガでグルーヴィーなビートを刻んで来る辺り、フリー・ソウルな雰囲気も。夫Manny FreiserのオリジナルもA-2”Carry Me Down”をはじめ、なかなかアクースティックな佳作揃い。
Evie Sandsが歌ったTrade Martin作の”Take Me For A Little While”ってな選曲も、レイト・シックスティーズの感触をアーシーに仕立てた本盤の雰囲気を表していて。Barbara Lewisのカバー、B-2”Hello Stranger”は小ヒットを記録した模様。夫婦の共作、カントリー・ロッキンなB-3”Alright Tonight”も気に入った。妻Patti McCarronとはその後別れている。
さて、Manny Freiserだけれど、後に裏方になったようだけれど、The Grodes(Tongues of Truth)時代のカルト・ガレージ・クラシック” Let's Talk About Girls”の再評価もあってか、近年も新作を発表している。下にCDBabyのリンクを載せておいたけど、かなり良さげ。そうそう、調べていたら、彼の作った”Dance For Me”って曲、伊藤アキラの詞でジャニーズ・ジュニアが歌ってるみたい。なんだか結びつかないけれど。
http://www.cdbaby.com/cd/mannyfreiser
http://www.mannyfreiser.com/bio.html/