/ Look ( Compass Records / 2005 )
今日は「22.2.2」って誰も騒いでいる人がいませんでしたが、それくらい、年号って廃れたのかもなと思う。さて、2日間風邪でぶっ倒れていて。まあなんとも更新する意欲もなくなっておりましたがやっとこさ。
昨日ニュースを見ていて。相撲界やら小沢の政治献金やら、もう少しマトモなのはないのかなと思ってしまった。私、かつては心から大相撲を愛していたのだけれど、今は見もしなくなって。弟子のかわいがり事件以来、昔からあったのだろうけれど、膿ばかり出て来ているように思える相撲界。そりゃファンも離れていきますよ。むしろボイコットでもしてお灸を据えてやったほうがいいんじゃないかな。小沢も同様。しかしそれにしても、建設的議論の前に足の引っ張り合いが起こってしまうこの国。国って言うより人間の性なのかね…悪い事は悪いにせよ、もっと国のため人のため、やるべきことあるんじゃないかと思いますが。
と憤ってみる本日。今年(出たはずの)新作はまだ買っていないけれど、とりあえずベス・ニールセン・チャップマンの前作でも。2005年にリリースされた『Look』。『Deeper Still』までは出ていた日本盤は、ついぞ出なかった。今洋楽はカナリ苦しいみたいだから。てなわけで、こちらも安価で手に入りづらく、確かe-bayで新品を買ったと記憶している。
カントリーのフィールドでソングライターとして実に安定した地位を築いている彼女。AORなファン諸氏にはエリック・カズとの共作”All I Have”(以前エリックの来日公演で自演を聴いた時は…感動しました!)辺りを収録したファーストが人気盤だろうが、個人的にベスに強く惹き付けられたのはフェイス・ヒルの”This Kiss”はじめ、ポップ・カントリーが日本で注目を集めた1998年頃のこと。ちょうどその頃、アメリカのヒッピーに感銘を受けて、ニューメキシコのタオスを旅したのだけれど、カントリー・チャンネルでクローディア・チャーチ(ロドニー・クロウェルの妻)の”What’s The Matter With You Baby”がガンガン、パワープレイされていたのが忘れられない。その曲もベスらしい、チアフルな作だった。ほぼ同時期に買ったベスの『Sand And Water』のライナーを読んで知ったけれど、不幸にも夫を病で亡くしたというベス。その苦しみを乗り終えた彼女の励ましだからこそ、胸の深いトコロに響くんだろうな、と思う。
さて、本作はフォーキーなギターチューンからジャジーなピアノ・バラードまで純度の高いコンテンポラリー・アメリカン・ミュージック。マイケル・マクドナルドと共演したM-2”Right Back Into The Feeling”やM-6”Time Won’t Tell”はとりわけ素晴らしかった。ピアノで切々と歌われるバラードM-5”Touch My Heart”もなんとも胸を打ったし。トリーシャ・イヤウッドに提供したM-1”Trying To Love You”のセルフカバーも冒頭にあった。まあホンっトに優れたライター、と思わせられるほど、捨て曲ナシ。