いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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J.J.Cale

markrock2009-05-19

/ Roll On ( Because WPCR-13375 / 2009 )


クラプトンとの共演作『The Road to Escondido』(http://d.hatena.ne.jp/markrock/20061111)が好評だったJ.J.Cale。単独のオリジナル作となると2004年の『To Tulsa and Back』以来の新作。こちらも多方面で好評なようで日本盤まで出ていたのには驚いた。クラプトンの力ってかオヤジロック需要の底力ですな。


ゲストのクラプトンばかりが強調されるけれど、今回彼の参加曲はロックンロールなタイトル曲M-11のギターのみ。切り込むような音数の多いギターが入るだけで、前作の色になるのは面白い。でも、それより今年で71歳になるJJの洒脱な味わいを楽しめるジャジーM-1”Who Knew”やJJ自身のピアノが味わい深いM-2”Former Me ”なんかに惹かれるものがある。マサカこんなに人生がヤヤコシクになるなんて、とサラリと歌うコノ感覚。最近新作が話題のディランなんかとも共通の境地と見えた。


表ジャケでは流石に顔の上半分しか見せてないけれど、内ジャケを見ると、農夫のオジイチャンってな雰囲気。しかし、そのオジイチャンがしこしこ宅録している姿を思い浮かべるだけで微笑ましくなるし、凄い才能だと改めて感じさせられるものがある。一聴するだけで独特のグルーヴに脳が汚染されてしまうM-4”Down To Memphis”なんてまさにJJの世界。あとユニゾンってのもJJの薄いボーカルを効果的に聴かせる常套手段なんだな、と通して聴いて思う。カントリータッチのアクースティックな家出ソングM-8”Leaving in the Morning”や旧友に一度でいいから会いたいと歌うM-10Old Friend”も心に残った。