いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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Jay

markrock2007-12-31

/ インスタントコーヒー ( 2007 )


とうとう、出ましたか、と言う感じ。「大野由花」名義ではなく「Jay」名義での再スタートの1曲。切ないメロの佳曲に仕上がっている。


彼女、2002年に真心ブラザーズ桜井秀俊とのデュオ「ロゼッタガーデン」としてデビュー。2003年には、「月の窓」「虹を越えて」の2枚のシングルを収録したフルアルバムロゼッタガーデン』(2003)をリリースした。清涼感のある大野のボーカルは“青春”ってな響きの、汚れない胸キュンもの。アンドレ・ポップの名曲“恋はみずいろ”がコレだけハマる歌い手も珍しいだろう。桜井もそこに惚れたに違いない。


この盤、ギター一本で成立する桜井のアクースティックな正統派ポップソングの出来は言うまでも無いのだが、“Fool for You”など2曲だけひっそりと収められていた大野の自作曲は、彼女のシンガーソングライターとしての才能をも感じさせてくれたのだった。


2004年にリリースされたセカンドミニアルバム『heavenly floor』ケツメイシなんかを手がけたYANAGIMANが2曲をプロデュースし、割とゴージャスになった印象。大野自身の本来の色であるR&Bっぽさにも接近できるかに思われた快作だった。しかし、間もなくの2005年に解散。まあ本来の自がフォーキーな桜井にR&Bやヒップホップにルーツを持つ大野が歩み寄っていたトコロがこのデュオの面白いとこだったわけで、そのバランスが崩れてしまったのかもしれない。真相はわからないけれど。


以後、真心は再結成と相成り(ちなみに2004年の『真心カバーズ』にはロゼッタ版“スタンダード3”を収録)、以後彼女はソロライブを挟み、しばしの沈黙が続いていたわけだが、ここへ来ての新曲。サイトにもある"Alicia Keys"、"Mary J.Blige"、"Carole King"(この前キャロルとメアリー・Jらの共演ライブがあったが)といったJayのフェイバリット・アーティストを見るにつけ、本当にやりたかった音楽が出来ることの素晴らしさを感じる。この線でドンドン出して欲しい!