( 20th Century T-410 / 1974)
なんだか、思ったより甘美なデュオ盤。夜に目を閉じて聴きたくなる。切ないメロと穏やかなボーカルがなんともいい味。ただしそれはA面のみのハナシ。プロデュースはシュガーローフも手がけたジョン・C・フィリップス。David Riordanは1968年にサイケバンドThe Yankee Dollarのリード・ボーカルを務めていた男。Rob Moitozaは後にサンズ・オブ・チャンプリンの諸作に参加している(近年のリユニオン含め)。スウィート・ペイン名義では2作目。
A面はDavidの作。追憶のA-3”Back In The Alley”が白眉。ジミー・スフィーリス並にダークな冒頭A-1”Making Ends Meet”も良い。近年のSSWと並べても遜色の無いバランスのA-2”Of All The Songs”は隠れ名曲。
B面はRobの作。B-1”Keep Me Smilin’ On”はポップ。ノリに比してファンキーにならないのが彼ららしさ。とはいえ他は救えない駄作。やはりA面のみに価値がある盤。