/ Live At Massey Hall 1971 ( Reprise / 2007 )
ニール・ヤングのアーカイブ・パフォーマンス・シリーズ。昨年は第1弾の1970年、フィルモア・イーストでのライブ盤が出たが、今回の第2弾の方が個人的には惹きつけられた。何しろ全編アクースティック・ニールな失禁盤。エレキでもアコギでもニールはニール!なんていう人もいるけど、やっぱ繊細な弾き語りニールは別物だと思うのだ。
一応DVD付きの盤を購入したものの、ウワサどおりDVDは静止映像が多く、しかも演奏シーンにしてもかなり粗い映像。海賊版並と言いますか。CDの音だけでも十分観客の興奮は伝わってくる。
1971年の音ということで、バッファロー (M-1”On The Way Home ”、M-17”I Am A Child”)、CSN&Y (M-5”Helpless”、M-13”Ohio”)で発表された名曲もソロで発表された名曲と同じ俎板で料理されているのが興味深い。オハイオ、ソロでもまたヨシ。
“I am going back to Canada〜”で拍手の巻き起こるピアノ弾き語りM-4”Journey Through The Past”、”A Man Needs A Maid”と”Heart Of Gold”の組曲M-7も素晴らしい。”Heart Of Gold”はヒット前だったためか、拍手が無かったりして。でももし自分が観客として座っていたらと考えると鳥肌。こんなのライブで初めて聴いた日にゃ…。観客のリクエストに応えて歌うM-15”Down By The River”も圧巻。ニールの巧みなソングライティングも弾き語りでこそ見えてくる。”On The Way Home”のメジャー・セブンスってかなりヒップですね。