いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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[NEW!!]2023年3月31日発売、スコッティ・ムーア『ザ・ギター・ザット・チェンジド・ザ・ワールド』、オールデイズ音庫『あの音にこの職人1:スコッティ・ムーア編』、ザ・キャッツ『キャッツ・アズ・キャッツ・キャン』の3枚のライナーノーツ寄稿しました。
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[NEW!!]2023年2月24日発売、ビッグ・ボッパー『シャンティリー・レース』、フィル・フィリップス『シー・オブ・ラブ:ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ』、チャド・アンド・ジェレミー『遠くの海岸 + キャベツと王様』の3枚のライナーノーツ寄稿しました。
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[NEW!!]2022年12月23日発売、バディ・ホリー・アンド・ザ・クリケッツ 『ザ・バディ・ホリー・ストーリー』(オールデイズレコード)のライナーノーツ寄稿しました。
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Ronnie Spector

markrock2006-07-19

/ Something’s Gonna Happen ( Bad Girl Sounds / 2003 )


今年は『ロックスターの最期』なる新作も飛び出して、往年のポップスファンを驚かせたロニー・スペクター。ロネッツリードボーカル(ヴェロニカ)で、フィル・スペクターの元妻…なんてのは言うまでもないジョーシキ。本作はロニーによるマーシャル・クレンショウ曲集で80年代後半のお蔵入り音源。昨日マーシャルを取り上げた時に、こんなのあったな、と思い出した。

5曲の内4曲はマーシャル自身がギターで参加している。M-1”Something’s Gonna Happen”はマーシャル版に勝るとも劣らない出来。ロカビリーと美メロの融合。マイナーとメジャーを行き来する辺りが職人芸のソングライティング。ロニーはと言うと、割とノって歌えている。後半、”Be My Baby”以来の“ウォゥ ウォゥ ウォゥ”の呪縛から逃れられていないフレーズが登場し、切なくなるが、まあいいだろう。エディ・マネーの”Take Me Home Tonight”に参加したときもあくまで“ウォゥ ウォゥ”言ってたし。あとはビートルライクなM-2”For His Love”、M-3”Whenever You’re On My Mind”、M-4”Communication”、M-5”Favorite Waste Of Time”という布陣。シックスティーズサウンド全開で大満足。しかし、M-5など、ちょっとロニーがノリ切れてない気も。世代の断絶は致し方ないか。

http://www.ronniespector.com