いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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【書評掲載】
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『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
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 Dion / Bronx In Blue

markrock2006-07-16

( Razor & Tie 82960 / 2006 )


いやはや先週全く更新できず…。慌しいときほど、レコが増えていくような気がするんですが、どうなんでしょう。

さて、2005〜2006年の個人的なベストテンに入るであろう一作はイタロ・アメリカン歌手の王様ディオンの新作ブルーズカバー盤(裏ジャケはロバジョンの絵)。ディオン自身のアコギの弾き語りにドラムス・パーカッションが加わるだけと言う実に簡素な(低予算な!)プロダクションながら、ブルーズの魂を伝えるには最適な形であることは確か。なんとレコーディングは2日!でボーカルのオーバーダブもない模様。ディランの『Good As I Been To You』と同じで、自身のルーツ作だったら目を瞑っていても弾けるんでしょう。ギターソロが入っている箇所があるが、それは後から自身で足したものだろう。パーカッションはリズムマシーンそのままだが、その無機質さが、逆にディオンのブルーズをクールに引き立たせる結果となっており、今っぽいか。

60年代後半から70年代初めまでのSSW時代における最強の四盤『Sit Down Old Friend』(1970)、『You’re Not Alone』(1971)、『Sanctuary』(1971)、『Suite For Late Summer』(1972)でもアコギ弾き語りの腕前は知られているところ。”Blackbird”のアレンジなど、ケニー・ランキン版に匹敵するものだった。この新作でも安定感のある歌声とギターは健在で、とても67歳とは思えない!!

個人的なベストは、掻き鳴らすギターが熱いM-4”Who Do You Love”。ホークスがバックを務めたロニー・ホーキンス版が耳にちらつきます。その他、冒頭M-1”Walkin’ Blues”、M-6”Crossroads”などのロバジョンのマスターピース、ジミー・ロジャース、ブラインド・ウィリー・マクテルハンク・ウィリアムス、ライトニン・ホプキンス、ハウリン・ウルフ曲が並ぶ。オリジナルのブルーズも収められているが、全く違和感ナシ。