いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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Madeleine Peyroux

markrock2006-07-07

/ Dreamland ( Atlantic 82946 /1996 )


いやはやトラブル続きな一週間。ブログの更新って心理的余裕の反映だとつくづく思う。ほぼ癒しのためにただ今聴いているのが、女性ジャズ歌手、マデリン・ペルーのデビュー盤。マーク・リボーからサイラス・チェスナット、ジェイムス・カーターまでが参加し、プロデュースにはグレッグ・コーエンも名前を連ねる。

ノラ・ジョーンズがデビューしたとき、思わずこれはマデリン・ペルーの焼き直し、と思ったものだ。ビリー・ホリデイが意識された感傷的な吐息ボーカルと言い、ジャズ/カントリー/ブルーズという亜米利加音楽をポップス界の住人たちがアクースティックに料理すると言うクロスオーバー具合と言い、ノラと同様の志向。マデリンの2004年盤(ディラン、レナード・コーエン曲も歌う)では逆にノラ ”Don’t Know Why”のライター、ジェシ・ハリスを迎えちゃったりしている所が哀しいが。

さて、本作の後半M-11 ”Reckless Blues”とM-12 ”Lovesick Blues”は、ブルーズの女王ベッシー・スミス曲だが、前者はオールド・スタイルの再現、後者はマデリンのアコギ弾き語り、ということでこうした新旧アレンジの折衷タッチが全編を支配する。エディット・ピアフM-5 ”La Vie ”En Rose”なんかも歌っているが、オールディーな楽曲群にすっかり馴染んでいて違和感はない。冒頭M-1パッツイ・クラインの” Walkin' After Midnight”なんか素晴らしいですね。ベース、テナーサックス、ギター、ハモンド…楽器の音が生き生きと眼前に迫ってくる。こんな生演奏、見てみたいと思う。