いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

f:id:markrock:20190212213710j:image
いしうらまさゆき へのお便り、ライブ・原稿のご依頼等はこちらへ↓
markfolky@yahoo.co.jp

f:id:markrock:20190212212337j:image
[NEW!!]極北ラジオ石浦昌之の「哲学するタネ」が書籍化されました。 『哲学するタネ【東洋思想編】――高校倫理が教える70章』(石浦昌之 著)2018年9月発売!! ●石浦昌之著 ●定価:本体2500円+税 ●A5判(並製)384頁
詳細はココをクリック
注文はココをクリック

【書評掲載】
『情況』2018年秋号 田中里尚(文化学園大学准教授)「教えられぬことこそ語り続けなければならない―石浦昌之の実践について―」
『日本教育新聞』2019年3月18日 都筑 学(中央大学教授)「先哲から学ぶ人生の知恵」
ココをクリック

Chad Mitchell

markrock2006-06-05

/ Love, A Feeling Of ( Warner WS-1706 / 1967 )


モダン・フォークの雄、チャド・ミッチェル・トリオ解散後のソロ作。後任はジョン・デンバーであったことは余りにも有名。解散後はポピュラー風情の盤をリリースしている。

とにかくボブ・ドロウとスチュワート・シャーフのサポートがこの盤の要。ソフトロックの視点から評価が高いアルバムだが、確かにジャズを味付けとして使っている辺りがなんともヒップだ。やはりいいのはそうした路線の冒頭A-1”Better Than Anything”。タック&パティや、当のボブ・ドロウも大名盤『Just About Everything』で演っている、Bill Loughbroughの曲。S&GのA-3”A Poem On The Underground Wall”はウォルター・レイムの編曲で、オリジナルよりスロウな感じ。個人的にはイマイチか。しっとりとしたA-4”As Time Goes By”を挟んで、メリハリの利いたA-5”The Life That We Lead”は悪くない。B-1は急にレナード・コーエンの”Suzanne”を、オーケストレーションも入りつつ、フォーク・ロック的に聴かせる。まあフォークの楽曲だと途端に本領発揮しますね。割とノッて歌うジャズ・ブルーズB-2”Poems To Eat”に続く、B-3”Without Rhyme Or Reason”はおそらくスチュワート・シャーフの生ギターに合わせて切々と歌う冒頭から、ドロウのピアノが入ってくる辺りが素晴らしい、名テイク!ドロウ/シャーフのコンビがプロデュース、アレンジ、ソングライティングに大活躍するスパンキー&アワ・ギャングでも後にカバーされている。つまりこの盤はコンビの出会いの盤。シャーフ作曲のソフトロック佳曲B-5”Jane,Jane”も同様スパギャンがカバー。そもそもチャド・ミッチェル・トリオのサポートギタリストがシャーフのデビューなのであった。時代は進むが、1975年のスチュワート・シャーフのアルバム『The Disguises Album』は初期マイケル・ジョンソンを髣髴とさせるまろやかなガット・ギターが和ませてくれる激名盤!久々に取り出して聴いている。

最後に、調べてみると、この音源『Himself』と2in1でCD化されてるんですね。レコじゃなくそっちを買えばよかったとちょっと後悔。