/ Same (Lifesong LS6008 /1977 )
最近俄かに慌しく、更新が滞りつつありました。が、入手盤はドンドン増えていくばかり。少しずつ紹介させていただきます。
CashにWestのLifesongからのSSW盤。発禁曲”McDonald’s Girl”でもポップスファンには記憶がある人だが、なんといってもA-2”Ariel”のスマッシュヒットにつきる。Jim Ryan(ex. The Critters)、Andy Goldmarkのワンダーギャップ組に、Tony Levin、Rick Marottaがバッキングを務めたこの曲、実にハッピー。コーラスが4Seasons、The Holliesを想起させる辺りが微笑ましい。東海岸はNYらしさたっぷりなA-3”Solitare”は自身のピアノも切ない名曲。初期のBilly Joelを思わせる部分も。この2曲が本盤の山場。とはいえこの人自身の資質はA-1”Company”やラストA-5の弾き語り”The Letter”に見られるヒューマンなフォーク歌手にある気も。アコギの音色が実に良く録れている。B-1”The Letter”、B面ラストB-5”Love Is Not Enough”はピアノを基調にしたセンシティブな一品。前者は間奏のトロンボーンがいい味。B-2”I May Be Young”はフォークっぽい。B-3”Humor Me”は小粋でジャジーな小品。フェンダーローズの音色に魅かれる。さらに続く”Funny Papers”はハネるピアノとドラムスが完全にジャズアプローチ。この2曲は結構面白い。
下記は彼のHP。イギリスではテレビショウの司会者として知名度があるようだ。