/ Show Biz (20Century 754 /1974)
ハリウッド、トルバドールでライブ録音された作品。タイトルの”Show Biz”を見ても判る通り全編通じて自作キャバレーソングのオンパレード。笑いを誘ったり客席との交歓も。ジャケではDennis自身タキシードにシルクハットとステッキで紋切り型のショウビズ世界を演出。プロデューサーのNorman Kurbanは、Carole KingやJimmie SpheerisのオーケストレイションやあのThe WhoのKeith Moonの唯一のソロ作でもキーボードで参加していた人物。ちなみに例外的に気になる曲を挙げるならばA-4”God Dang Billionaire”やB-3 ”In Love Like You And Me”。これは割と当時のウェストコーストものの音でベースはセクションのLee Sklarが担当している。やはりこの盤はA面B面ぶっ続けで聴いてこそこのアーティストのライブ感が味わえるだろう。とはいえある意味世界が完成されている分、ロックエラに逆行するもの珍しさが売りになってしまったようで可哀想。