グレン・フライ(ex.イーグルス)追悼、というタイミングでリリースされた3枚組(+DVD)ボックスセット『Above the Clouds』にロングブランチ・ペニーホイッスル(グレン・フライ&J.D.サウザー)のAmosからの唯一作が丸々収録されていた。
国内初CD化、と謳っているけれど、韓国ビッグピンクの再発国内盤は出ていたような。内容の方だけれど、”The Heat is on”と”Desperado”が好きです、みたいなベストヒットUSA的なファンの人からすると、ロングブランチの仕上がりは不満みたい。byアマゾン・レビューですが(笑)。ただ、1曲目の印象が悪いだけで、2曲目以降はカントリー・ロックのプロトタイプを含む、重要な楽曲が含まれている。で、言いたかったのは、このリマスタリングの音が良かったということ。アナログを持っている人も聴き比べる価値はあるのかな、と思った。かつてVHSで出ていた1992年のライブ『Strange Weather/Live in Dublin』もDVDになって収録されている。
そんな気分でいたら、J.D.サウザーのファーストのアサイラム白レーベル米盤オリジをレコ屋で800円にて発見。上がりますね〜。今まで持っていたオリジはコーティングジャケの英盤。
こちらですが、写真では区別が付きませんね(笑)。ただJDを英盤で聴く旨みはあまりなかったわけで、とうとうご本尊を、という。で、分厚い音に圧倒される。聴き比べると英盤より音圧は上。グレン・フライとのデュオの延長線上にある本盤、レーベルメイトのネッド・ドヒニーのアコギも加わる一方で、米盤だとグレンのデトロイト産のブルージーなエレキが特に強調されているように感じられる。そしてアサイラム創成期、ディレクションがしっかりしているから、仕上がりに普遍性がある。思えば大昔、中学生の頃ですか。所沢のレコード屋でこのファーストのコロンビア輸入盤CDがナイス・プライス600円で落ちてまして。『Black Rose』『You’re Only Lonely』と共にかっさらうようにして買った思い出が。当時の自分が気に入った順番はリリース通り『John David Souther』『Black Rose』『You’re Only Lonely』の順だった。それも後々『Home By Dawn』(はじめはジャケットがないCDだけの!、しかもキズ盤をレコファンで買ったような…)を聴いた瞬間、全述の3枚は自己ランク2位以下に転落したという(笑)。その頃にはAORをよく聴くようになっていたんだった。