いしうらまさゆき の愛すべき音楽よ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家によるCD&レコードレビュー

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鈴木慶一/ダニエル・クオン「Aerial Garden Sessions vol.2」

markrock2018-10-20


10月18日の鈴木慶一さんのイベント「Aerial Garden Sessions」。vol.2のゲストは奇才SSWのダニエル・クオン(http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/9241)!ダニエルくんはレコード仲間でもあり、アルバムのジャケット・デザインでもお世話になっている。てなわけで、下北沢の風知空知に潜入。会場は入りきれないくらいのお客さんで賑わっていた。前半はダニエル、休憩を挟んで後半は慶一さんのステージ、40分ずつと聞いていたけれど、それぞれ1時間くらいだったかな。そして最後の二人のセッションを含め、3時間近くに及ぶ充実したステージになった。

ダニエル・クオンのライブは久々に見たけれど、弦を全く張り替えていないというギルドのアコギを抱えての巧みなフィンガー・ピッキングによるインストに始まり、ファースト・アルバムからの"A Tiger's Meal"や2015年の名作『ノーツ』からの"Judy"が飛び出すというグレイテスト・ヒッツ的選曲。ここのところエクスペリメンタルなインストに興味が移っているようだったけれど、ちゃんと代表曲を網羅し、初めて聴くであろうオーディエンスをも魅了していた。慶一さんが悲しげな、と確か形容していたそのボーカルはライブでも印象的だった。そしてカルトSSWのようなサングラスを纏い、シャイなつぶやきシローのごときMCもユーモアのあるものだったし、”Judy”で「助けて!」と客席にシングアウトを求めるシーンでは、それに応じるオーディエンスの温かさが印象的だった(さらに突然ビートルズの"Fool On The Hill"を奇妙なメロディで歌い出したのは意表をついていた)。後半はピアノにチェンジし、長尺のエクスペリメンタルな音の洪水を作り出す。ラストまで、緊張感のあるステージだったと思う。


そして慶一さんパートはご本人が新曲の反応を試す、なんておっしゃっていたけれど、新曲、映画の挿入歌(アウトテイクまで!)も含めて、ギター、打ち込みのシーケンサーエフェクターを交えて、個性的でマジカルなサウンドを作り出していた。個人的にはソロで聴いてみると、ムーンライダースとはまた違い、シンガー・ソングライター的な噛みしめるような語り口が印象に残った(”Backstage Pass”は素晴らしかった!)。そしてやはり特徴的な声の抑揚が耳を離れなくて。『マニア・マニエラ』収録の” 花咲く乙女よ穴を掘れ”はオーディエンスとシング・ア・ロング!そして、最大級の賛辞とともに「ダニエル・クオン!」と声がかかり、二人のステージへと雪崩れ込む。20分にも及ぶインプロヴァイゼーションの応酬は、たまたまステージ近くで見ることができたからわかるけれど、互いの出方を伺いながら、音を繰り出す緊張感のあるもので。そしておもむろにダニエルが再びアコギに持ち替え、慶一さんはギターからピアノに変わって"Blackbird"を演るという。ただただ、しびれましたねぇ。先ほどの"Fool On The Hill"といい、ダニエルのポール愛も感じられて。


アンコールは「慶一さんはなぜこの曲を選んだんですか?」なんていうダニエルの質問とともにダニー・ウィッテンの"I don't Wanna Talk About It"を、日本語ではなく英語詩で歌ったのも良かった。この曲とか"It's Not The Spotlight"なんかは70年代の日本のミュージック・シーンにおいては、特別な意味合いをもっていた。


終演後の打ち上げでロニー・レインのTシャツを着た慶一さんやダニエル君、慶一さんのスタッフの方々と色々話をさせて頂いたのだけれど、慶一さんの優しい笑顔でほのぼのとした気持ちになった。また慶一さんは、素晴らしいスタッフの方々に支えられているのだと気が付いた。慶一さんには音楽の始まりはピアノではなくギターだったこと、ヴェンチャーズやアストロノウツに感化されたことを伺った。あがた森魚さんとの出会いについて聞いてみたところ、お母様の職場にあがたさんがおられたんだとか。そんな偶然(必然?)ってあるものなんでしょうか。個人的には慶一さんの歌いまわしやメロディに時々あがたさんがシンクロするような気がしていた。一番似せたくないんだけど…なんて笑っておっしゃっておられましたが。あとは私の住んでいる東京・三鷹についてのマニアックなエピソードも。なんでも、吉祥寺いせやの主だった高田渡さんは生前「都立三鷹高校のサッカー部は俺が作った」と豪語していたんだとか。でも、その場で慶一さんが携帯で調べてみたところ、出身校は都立市ヶ谷商業の定時制…いやはや噂通り、渡さんの虚実入り混じった感じが何とも。兎にも角にも、素晴らしいライブと素敵な時間で幸せな気持ちになれた。


そう、会場ではダニエル・クオンの新作CD-R『Lites Out』の販売も。”Lites Out”、”Little Koalas”、”Eskimo Kisses”、”If You Feel,You Heal”の4曲を収録。元・森は生きているの増村和彦のドラムスも加わった音。ポップでとても良かった!


Crosby, Stills & Nash 2015 TOUR(東京国際フォーラム 2015.3.5)

markrock2015-03-07


クロスビー・スティルス&ナッシュ来日公演初日(3月5日)の東京国際フォーラム、行って参りました。やはり行かない訳にはいかないだろうというわけで!休憩を挟んで2ステージ、3時間近くに及ぶ全24曲のステージ。感動がいまだに残っている。



ウッドストック、いちご白書、小さな恋のメロディ…そのメッセージ性も含めてカウンター・カルチャー、フラワー・ムーブメントの寵児だった彼ら。西海岸・カリフォルニアのハーモニー・ポップの伝統とブルーズ/ロックを融合されたサウンド、(ぶつかり合うことがあったにせよ)民主主義的なバンド運営、ホリーズ、バーズ、バッファロー・スプリングフィールドという各バンドの才能の集合体ともいえるスーパー・バンドとしての性格(ヤングが合流したCSN&Yも)…色んな意味でエポックメイキングだった。A,B & Cなんてバンド名が70年代前半にどれだけ量産されたことか。70年代前半のB級C級バンドのレコードを集めているとよくわかる。サウンド的なバッタもんも雨後の筍のように存在しました…CSN関係のレコード、関係者の人脈を丹念に追っていくと、カリフォルニア/ウェストコーストの音楽地図ができあがるというイメージ。我が家ではグループ、ソロ、参加作、関係人脈のレコード・CDだけで本棚1個分になっている。そうそう、日本ではガロ、その弟子格アルフィーという直系がいる。そのガロ・フォロワーにもベルウッドのとなりきんじょ(以前メンバーの方からメールをいただき、ガロが下敷きになっていると種明かししてくれました)などがいたり。



20年ぶりの来日、おそらくファンは人生を振りかえりつつ万感の思いで聴いたのではなかろうか。客層は往年のロックスターのライブにしては(だから、という話もあるが)若年層が少なかったのが意外だった。30代もちらほら程度であまりいなかったのでは?多くは60代のファンかなあ。でも長髪・ヒゲの方が多く、失礼ながら堅気じゃない感満載(笑)50年後のイージーライダー。でもコレ、彼らの音楽がある種の思想を持っていたことの表れでもある。

セットリストなどはほぼ予想通りだったけれど(ネタバレですが下にセットリストを載せました)、来日公演がちょうど重なっている旧友ジャクソン・ブラウンのゲスト登場は予想できなかった。ナッシュのハーモニーと共にジャクソンのギター一本で歌った"The Crow on the Cradle"。ナッシュやジョン・ホールらが発起人になった『No Nukes』でも演じられた楽曲。ファン層が重なるジャクソン公演にも行きたい、と思わせるプロモーション効果を狙った部分もあるのかもしれないけれど、クロスビーが自身の楽曲"Delta"の誕生はジャクソンのお陰だったとエピソードを紹介したように、音楽を通じてプライベートでも彼らと親交のあったなら旧友ならでは夢のゲスト参加かな、と。



ナッシュは日本語を使って愛想良く振舞いつつも、リベラル派らしいメッセージ性の高い楽曲("Military Madness"に始まり、クロスビー&ナッシュで世に出た捕鯨反対の"To The Last Whale"、中国のチベット弾圧に抗議した新曲"Burning for Buddha"…そして二日目は”Chicago”を演ったらしい)を真っ直ぐなMCと共にセットリストに織り交ぜていた。スティルスはまったくと言って良いほど喋らず、クロスビーは日本だろうがアメリカだろうが…という感じでマイペースに英語でおかまいなしに喋っていたり。3人の個性もよくわかって面白かった。何より、ステージで3人同士、曲間によく喋っている。バンドメンバーも含めてコミュニケーションを取りながらステージを進めているところからして仲の良さを思わせる。ちなみにバンドメンバーは2012年のライブ盤と同じ、サポート・ギターがシェーン・フォンテイン(またの名をミック・バラカン、ご存知ピーター・バラカンの弟)、ベースがケヴィン・マコーミック(近年のジャクソン・ブラウンのバックも演っている)、ドラムスはスティーヴィー・ディー、レコーディングでスティルスが弾いているフレーズを忠実に再現していたオルガンのトッド・コールドウェル、そしてCPRでお馴染みのデヴィッドの実子ジェイムス・レイモンドという布陣。

観た人は気付いたと思うけれど、近年心配していたスティルスの衰えが目立つステージでもあって。2009年のライブDVD『Live At Shepherd’s Bush』や2013年の新バンドThe Ridesでは復活しているように思えた声量が大分落ちていて。というかレコーディングならなんとか乗り切れてもライブは厳しいのかも。それでもナッシュはハモる時、声量の出ないスティルスとバランスを取るために時折マイクから下がったりしているように見えた。その、ハイトーンも伸び伸び出ていたナッシュと、復活後進化し続けているクロスビーが得意のディープ・ボイスを披露して大奮闘。ハイライトはクロスビーの”Long Time Gone”や”Almost Cut My Hair”だったんじゃないかな。新曲”What It Makes So”や”Somebody Home”も素晴らしかったし。いずれにせよ彼らのキャリアはそうやって誰かが誰かをカバーして、お互い支え合ってきた。かつてクロスビーがヤクで目が死んでいた時期だってあったわけですから。

そんなわけで、ジョニ・ミッチェル作の"Woodstock"やアンコール後の"Teach Your Children"のあとに"Suite:Judy Blue Eyes"を演ってくれることに密かな期待を寄せていた人もいると思うけれど、高音やファルセットの苦しい今のコンディションだと難しかったと思う。2012年のライブCD+DVD『2012』の輸入盤のシールに"Includes a Rare Performance of"Suite:Judy Blue Eyes"なんてあったのでアレレ?とは思っていた。ストラトから繰り出す爆音フレーズに往年の姿を見ることはできたけれど、ギターソロがなかなか決まらない。元々鈴木茂さんに似たタイプのギタリストで、何分かに一回、電流が走るようなフレーズがあった人だけれど。あのナマズ風の体格を見てもわかるけれど、思った通りに指がついていかない、というもどかしい感じも。ピックをやたら投げて指弾きしていたり。それでもバッファロー時代の"Bluebird"(コレ、近年はやたらポップなリフをくっつけて演っているんですね)や"For What It's Worth"にはただただ感動…アコギ・スティルスをディランのカバー"Girl From The North Country"でしか堪能できなかったのは残念だったけれど、腰が揺れる"Love The One You're With"なんかはもう最高だったし、アコギ弾きがエレキを弾くようになった、という手癖感満載のエレキのフレーズは実にディラン的で堪らない魅力があった(もちろんディランよりソロは上手いけれど)。ピッキングハーモニクスも彼らしくて良かった。クロスビー&ナッシュを聴いているとわかるけれど、やっぱりスティルス抜きだとどうしてもコーラス楽曲になってしまう所があるけれど、そこにロック魂を注入するのがスティルスの役割だった。CSNのファーストもクレジットを元にレコーディングされた音源を聴くとベースやギターにしてもスティルスのオーバーダブで大方作られていたわけで。ナッシュやクロスビーはレコーディングではほぼコーラス隊だったわけだ。今回ライブのオープニングだった"Carry On"にしても、全盛期のライブ音源やブートを掘り返してもレコーディングと同じ音は聴けない。つまりスティルスのコントロールの元でスタジオで作りこまれた音だったということなのだ。



あとはナッシュ楽曲では感傷的な” Just A Song Before I Go”が珍しいな、と思ったり。CSNってシングルでポップヒットした曲があまり無い印象だけどあるにはある。調べてみるとCSN&Yも含めるとビルボードのトップ40に入ったのが9曲。内ナッシュは5曲。クロスビー0曲、という。



Marrakesh Express (1969年28位・N)、”Suite: Judy Blue Eyes”(1969年21位・S)、”Woodstock”(1970年11位・S [Joni Mitchell])、”Teach Your Children”(1970年16位・N)、”Ohio”(1970年14位・Y)、”Our House”(1970年30位・N)、”Just A Song Before I Go”(1977年7位・N)、”Wasted On The Way”(1982年9位・N)、”Southern Cross”(1982年18位・S)



アルバムではクロスビーの存在感は凄いんだけれど。ライブでも”Guinevere”は筆舌に尽くしがたかったし…。でもこんなところが英・ホリーズ出身のポップなナッシュの面目躍如でありまして。こんな側面もこのバンドの面白いところ。"Our House"や"Teach Your Children"でのお客さんの喜びようと言ったら。ナッシュはステージでウドーさんへの謝辞を述べていて、60年代半ばからの知り合いだと言っていたけれど、ホリーズ時代からの付き合いなのでしょう。



…ということで話せばキリがないCSN。1974年の再結成ライブの音源CSNY 1974』も出たし(コレ、DVD映像も付いているけれど8曲のみ。完全盤のDVDはブートで見る限りコンディションの関係で出せなかったんだと思うけれど、素晴らしい…特に”Word Game”などスティルスのソロが神懸かり的です。)諸作聴きながら新旧音源を味わうのも一興。全体的なバンドの充実を思うと、また新作も出るかもしれないですね。

新バンドThe RidesなどスティルスおよびCSN関連の近作のレビューやこれまでの記事まとめ↓
http://d.hatena.ne.jp/markrock/searchdiary?word=stills

クロスビー2014年の新作『Croz』のレビュー↓
http://d.hatena.ne.jp/markrock/20140428


1st
Carry On/Questions
Military Madness
Long Time Gone
Southern Cross
Just A Song Before I Go
Delta
No More Lies
Marrakech Express
"To The Last Whale..." (A. Critical Mass B. Wind On The Water)
Our House
Deja Vu
Bluebird

2nd
Helplessly Hoping
Girl from The North Country
The Crow On the Cradle(Jackson Browne with Graham Nash)
What It Makes So
Guinevere
Somebody Home
Burning For Buddha
Almost Cut My Hair
Wooden Ships
For What It's Worth
Love The One You're With
(Encore)
Teach Your Children

 チャーリー・マッコイ2014来日公演(CHARLIE McCOY LIVE IN TOKYO WITH HIS FRIENDS)

markrock2014-10-16



ここしばらくの音楽日記を。3枚目のアルバム、芽瑠璃堂さんでも長らくトップページでプッシュしていただいたり(ありがとうございました…)、レココレ誌やミュージック・マガジンでも取り上げて頂けたり、好意的な手応えが感じられた。とても嬉しくありがたいことだ。音楽が使い捨てられる時代だからこそ、息長く聴ける普遍的な音作りを目指しましょう、とプロデューサーの馬下さんといつも話ながら作っていた。遅々としてでもいいから、少しずつ音楽の輪が広がっていけば嬉しい。



3枚目の制作の勢いで依頼されて作った、三鷹の保育園での楽曲作りも楽しかった。夏祭りでの音頭に続き、先日の運動会ではサンバ。子どもたちが踊っている姿を想像して、こちらも馬下さんと二人で作った。馬下さんのアレンジが素晴らしくて、どこかで発表できればいいなと思ったり。身近な誰かが喜んでくれる音楽が素直に楽しい。



楽しいと言えば先日の連休、合間に15分くらい立ち寄った新宿の某中古レコード屋。15分限定と心に決めてそれこそ鬼の形相でレコを掘っていたら、隣に銀髪の男性がレコを品定めしている。誰かと何気なく見たら、ジミー・ペイジだった…という件。握手会で来日していたんですね!今思えば愉快ながら、あの時はちびりそうになった。目を合わせた時、アッ…と何か言おうとしたんですが、そのままスッときびすを返し微笑んでフロアを去って行かれました。気付かれた、と思ったから?てか気付くでしょ…ちなみに品定めしていたのはフィル・スペクター在籍、テディベアーズのオリジナル盤5桁でした。

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そして火曜はチャーリー・マッコイ来日公演(吉祥寺スター・パインズ・カフェ)に行って参りました。エリアコード615、ベアフット・ジェリーと言ったら、カントリー・ロック・ファンやシンガー・ソングライター・ファンにもお馴染みのナッシュビルの敏腕セッションマン集団。その中でも類い希なるハーピストとしてアメリカNo.1といってもいい名声を誇ったのが、彼チャーリー・マッコイ。

呼び屋はお馴染み麻田浩さんのトムズ・キャビン(http://toms-cabin.com/Charlie2014/index.html)で、日本ツアーで何公演も回っているとのこと。いくらチャーリーでもそんなにお客さん入るのかな〜なんて思っておりましたが(失礼!)、熟年カントリー・ファンで一杯でして。カントリーってコアなオールド層に加えて、ブルーグラスなんかがそうですが、バカテクに走る楽器大好き人間達も群がったりしますから、結構需要があるのだと知りました。そして、京都なんかでは結構熱いのですね。

かくいう私は、20代をほぼ捧げた米60〜70年代のシンガー・ソングライター探索の旅で出会うべくして出会ったのでありまして。何と言っても、DISC FILEの店長さんにさりげなく紹介されたのが大きいかな。エリアコード615より1972年の『Barefoot Jerry』が先だった。細野晴臣が影響を受けた可能性がある、って。確かにはっぴいえんど解散〜ソロへ、という時期のアルバム。聴いてみると、1曲目の”Castle Rock”はムーグ・シンセ。YMOか!とか思ったり、ウェイン・モスのボーカルが細野さんそのものな”One Woman”にも度肝を抜かれた。



…チャーリー・マッコイ、エルヴィスからジョニー・キャッシュドリー・パートン、クリス・クリストオファスン、ロイ・オービスン、リンゴ・スターのカントリー・アルバム、ウィリー・ネルスン、ウェイロン・ジェニングス、ヴィンス・ギル、パティ・ペイジ、チェット・アトキンス、PP&M…参加アルバムは限りなし。でも恥ずかしながら、S&Gの”The Boxer”のベース・ハーモニカも彼だったというのは知らなかった!ディランの『Blonde On Blonde』『Nashville Skyline』でギターやベースなんかでプレイヤー参加しているのは知っていましたが、”雨の日の女”の”Everybody must get stoned”のトランペット、ロイ・オービスン”Pretty Woman”のサックス、他にもオルガン、トランペットなどのセッションも。マルチ・プレイヤーなのですな。

ライブの中身は「スゴイ」の一言。ハープの一音を聴いただけで、本物(『The Real McCoy』というグラミー・受賞アルバムもありました)と判る超絶テクニックと歌心(ハープも「歌って」いたし、3分の1(?)くらいの曲で披露した生歌もたいしたもので!)…まったく飽きさせない流れ。様々なキーのハープを巧みに持ち替えて演奏し、息もつかせぬブルーグラスの高速フレーズをジャスト・タイミングで繰り出し、全編吹き続ける…その肺活量も半端ではないし、しかも音が太い太い。いやー、アメリカン・サイズのステージでした。しかも1942年生まれ、えっ、てことは73歳ですか!っていう、現役バリバリの音に打ちのめされた次第。



初っ端印象に残ったのはやっぱりカントリーの人懐っこさと情感に満ちた”Always On My Mind”。これでキたな、と思いました。”Help Me Make It Thorough The Night”、”Georgia On My Mind”、”Blue Bayou”(オービスンのオリジナル・セッションにも参加している)辺りは十八番の世界。



そして40年代のビッグ・バンド・エラにテキサスやオクラホマにはサックスは無かったからカントリーの楽器でそれを演奏したんだ、ウェスタン・スウィングを演ろうか、なんて言って”Ace In The Hole”や”Route66”。吹いたかと思うと、歌の方も若々しくお上手で!さらにはグレン・ミラーChattanooga Choo Choo”、カウント・ベイシー”One O’clock Jump”、そしてルイ・ジョーダンの”Choo Choo Ch’Boogie”まで!昔話のようだけど、チャーリーの生まれた時代ですからね。大体同い年のディランがいまウェスタン・スウィングを思わせる世界に突入しているのも頷けた。

そしてマッコイはアイリッシュ・ネームだ、なんてことで、ケルトなアレンジの”The Water Is Wide”や自作の”Whiskey Before Breakfast”なんて笑えるタイトルの曲もあり。オリジナル”Kyoto By Night”や坂本九のスキヤキソングではちゃんと日本受けも練られていて。ラストショーのリズム隊島村英二、河合徹三のバッキングも素晴らしい演奏。70〜80年代はまさに彼らが日本のエリアコード615となったわけだ。特筆すべきは凄まじいテクニックを持つギタリスト古橋一晃。ゲストの徳武弘文(チャーリーの最新作『Smooth Sailing』には徳武氏のSSWやってる娘さんのお名前”Leona”なんて曲も)を圧倒する勢いで。ただ徳武氏のギターももう少し聴きたかった。松田幸一とのリトル・ウォルター共演も凄かったし、ゲスト交えた代表曲”Orange Blossom Special”でのソロ回しも…最後は関西で覚えた「おおきに!」を連発…



新作『Smooth Sailing』にはベアフット・ジェリーの”One Woman”をチャーリーが歌うテイクや、”Rainy Night In Georgia”に”From A Distance”なんかも入っている。ライブでも演っていたニュー・オーリンズもの”I Love New Orleans Music”も良かった。

https://www.charliemccoy.com/

 Paul McCartney

markrock2013-11-23

/ Paul McCartney OUT THERE JAPAN TOUR (東京ドーム2013.11.21)

またもや更新が空いてしまった。ここの所、蔵書&レコード・CDの整理に情けないくらいに時間を使ってしまっている。CDプラケースを捨ててミュージシャンごとに薄手の透明な袋に入れてまとめていく、という単純作業なんだが、数千枚やるだけでも夏から数ヶ月かかってしまった。唯一作、みたいな探しにくくなりそうなものは、有名なフラッシュ・ディスク・ランチのソフトケース(http://cdsoftcase.com/)に入れて。そんなことをやったらカナリのスペースが空いたものでして、鋭意LPでの買い直しを進めている。日本盤よりアメリカ/イギリス盤、再発よりオリジナル盤、シングル盤中心で売れた昭和歌謡や演歌の方はLPで押さえていく、ってなルールで。なんだか毎日レコ屋に通っていると、レコード現役世代はLP売ってコンパクトなCD蒐集(特に紙ジャケ)に熱心、若い世代の円盤好きはCDよりも一段とレコードに熱心…そんな気もする。CDしかない新譜はCDで買うほかないんですが…正直データとして抜き取られたらそれまで(YouTube的聴取形態の広まりもあって、音源で商売するのはいま極めて難しい)、のCDは消えてしまうメディアだと思うけれど、やっぱりブツとしての「オーラ」があるLPは生きるかも…。ラッパーの友人も今度の新作はLPのみでリリースするとか。プレイヤー持っていない人にとってはハードルだけれど、音楽を聴く有り難みもそこにあるんじゃないか、という。ネオリベラリズムだかなんだか、効率至上主義はもうオシマイにしましょうよ、とばかりのそんなささやかな抵抗に共感したな。


さて、オーラと言えば先週木曜日のポール・マッカートニー来日公演最終日!71歳のポール、生ビートルを拝むことができるラスト・チャンスということで、当日券も長蛇の列だったようで…私の2枚目のアルバムのプロデューサーが入手したとの吉報を聞き、全てをかなぐり捨てて飛んでいきました(多謝!)。急遽開放されたであろう、ステージ真横180度を超えた半額席。ポールの姿は見えず音のみ、スクリーンでの鑑賞になる、と言われていたけれど、全然大丈夫。生ポールをしかと拝めたのでありました。この前も書いたけれど、今後フェイドアウトしていくであろうロックのお祭りに参加しない手はないのだ、と改めて…

正直前回の来日公演と比べても非の打ち所のないステージだった。たぶん39曲に及ぶセットリスト含めて文句を言った人は誰もいないんじゃないかな。71歳のポールが、ステージでは水一杯も飲まず、お客さんの喜ぶ歌を一生懸命、ベースやギター、ピアノを持ち替えながら弾き、歌う。ミュージシャンのエゴではなく、オリジナルのアレンジやキーを大切にした強烈なファンサービスの精神に充ち満ちていた。たどたどしいニホンゴでしゃべくりまくり、バイオリン・ベースを片手に載せて曲芸やってみせちゃう、なんてお茶目なポールをステキだと思わなかった人はいないんじゃないかな。


そのステージには長い長いミュージック・キャリアにおける出会いと別れ−ジョン、ジョージにジミ・ヘンドリクス、リンダから新妻ナンシーまで−もが織り込まれていて。”Here Today”や”Blackbird”、ラストの”Yesterday”(赤いサイリウムを観客総動員で振る、なんていう呼び屋主導の演出もありました)で披露した弾き語りも素晴らしかった。ギター一本でもポールはポール。そうそう、”Blackbird”では公民権運動に関わる人々を応援する気持ちで作った、なんてMCもあったけれど、当日の客席にはケネディ駐日大使も来ていたのでありまして(開演直前に客席前方から登場し拍手を受けていた)。公民権法成立に貢献し死に追いやられた父JFKの姿を思い浮かべて聴いたのかな、なんて想像したり…


個人的になぜかいちばんグッと来たのが”Maybe I’m Amazed”の熱唱だった…そこには予定調和ではない、何かがあった気がしたもので…ポールの「また会おう」の言葉を信じています。ありがとうポール!


1. Eight Days a Week
2. Save Us
3. All My Loving
4. Listen To What The Man Said
5. Let Me Roll It
6. Paperback Writer
7. My Valentine
8. 1985
9. The Long and Winding Road
10. Maybe I'm Amazed
11. I’ve Just Seen A Face
12. We Can Work It Out
13. Another Day
14. And I Love Her
15. Blackbird
16. Here Today
17. New
18. Queenie Eye
19. Lady Madonna
20. All Together Now
21. Lovely Rita
22. Everybody Out There
23. Eleanor Rigby
24. Being for the Benefit of Mr. Kite!
25. Something
26. Ob-La-Di, Ob-La-Da
27. Band on the Run
28. Back in the U.S.S.R.
29. Let It Be
30. Live and Let Die
31. Hey Jude

32. Day Tripper
33. Hi, Hi, Hi
34. I Saw Her Standing There

35. Yesterday
36. Helter Skelter
37. Golden Slumbers
38. Carry That Weight
39. The End

 Natural Records / GAKU-MC / ヨースケ@HOME

markrock2013-05-18

/ 宮 武弘(Natural Records)presents 「SOUL NATURE」(青山 月見ル君想フ 2013.5.17)



昨日、Natural Recordsの宮 武弘 presentsで行われたライブ・イベント「SOUL NATURE」(於:青山 月見ル君想フ)。多幸感に包まれたライブだった!音楽とは音を楽しむだけにあらず、音楽を通じてアーティストの思想や生き方、というと堅苦しいけれど、人生の楽しみ方と言った方がいいかな、そんなものを共有する場なのかもしれないな、と思ったり。

OPG(笑)のヨースケ@HOMEは初めてちゃんと観たけれど、とても良かった。軽妙な掛け合いを通じて会場を温めていく。色んなアーティストから愛されている理由というものが一発でわかってしまった。ジャック・ジョンソンみたいな、日本にいそうでいない肩の力の抜けたアコーティック・サウンドを聴かせてくれる。ギターもとても上手くって軽やか。ボイパとか、器用なミュージシャンとしての一面も垣間見られた素晴らしいステージ。


そして我々世代には「Da.Yo.Ne」だよね、としか言いようのないインパクトがあるEAST END(+YURI)出身、ヒップ・ホップ界のリヴィング・レジェンドことGAKU-MCは流石のステージングだった。前向きなメッセージといい、歌詞にもおざなりの自分自身をグッと掴んでくるものがあって。実はソロ・ステージは友人の結婚パーティで観たのが最初だったけれど、このアコギ一本のヒューマンなステージの素晴らしさは早くも誰かに知らせたい。頭の中では"ALL YOU NEED IS RAP"(ニュー・アルバムのタイトル曲)がヘビーローテーションされている状況。

http://youtube.com/watch?v=mTlUyI04qk4


さてさて、主役のナチュレコのライブとしては久々に足を運んだのだけれど。今までで一番良かったライブかもしれない。この点に関しては毎回裏切られることなくベストを更新してくれるんだから、全くもって凄いバンドだと思ってしまう。演奏のキレや宮 武弘のボーカルの張りにしても、レコーディング中にあってこその緊張感と演奏の練りが感じられた。何しろ既に知っていた"しゅわしゅわ"や"Life is Travel."が全く別物に聴こえたんだから!


新曲("POP & DEEP"、"聞こえているのに"あたりかな?)も大充実だったし、新しいアルバムが本当に楽しみになってきてしまう。そして、このイベントに招いた二人のゲストを想定して書かれたという共演曲"SOUL NATURE"が何とも共演者への愛やトリビュートが溢れていて、良かったんです。この3人の共演をこれからもずっと、見聴きしたいと思いませんか、ファンの皆さん??

http://youtube.com/watch?v=reFNSQcgbWk


Natural Records 公式HP
http://naturalrecords.net/

Discography
http://naturalrecords.net/discography/

ブログレビューまとめ
http://d.hatena.ne.jp/markrock/searchdiary?word=natural%20records

 小坂忠・鈴木茂・中野督夫+高野寛 

markrock2011-02-13

/ HORO 2010 完熟トリオ (横浜Thumb’s Up 2011.2.12)


今年では一発目のライブかな。茂さんを見るというのが今年の目標だったから、すんなり叶ってしまった!


お客さんはかなり入っておりまして、客席には真心ブラザーズ桜井秀俊の姿もあり。茂さんのパートナーらしき方もいたりしてアットホームな雰囲気。熟年ファンが流石に多かったけれど、90年代のはっぴいえんどチルドレン達もチラホラ見えたかな。


で、その出来はもう最高だった!とにかく素晴らしいステージ。個人的に鈴木茂小坂忠、センチメンタル・シティ・ロマンスは気付いたら全て買っていた、という人達。エイプリル・フールはっぴいえんど、という系譜を通ったらまず初めに聴くことになる面々だろう。センチも直球のカバー集はっぴいえんどを出したこともあった。ただ、今回の厳選された楽曲群は、マニアックなご託を並べずとも、各人の代表曲を網羅する感じで万人が楽しめるセットだったはず。


ハコの都合上アクースティックではあったけれど、セカンドステージから登場した茂さん(ひときわ大きな歓声から、ファンがどれだけ彼の復帰を待ち望んでいたかがわかり、涙…)はストラトで、”砂の女”なんかは高野寛がベースに回り、パーカッションの永原元の力演もあったもんだから、そりゃあド迫力。今週木曜のエレクトリックセットのライブには敵わないかもしれないけれど、全く遜色ない好演だった。


ファースト・ステージはジェイムス・テイラーが一つのキーワードだったかな。高野の”終りの季節”なんていうHOSONO HOUSEものから、小坂忠は”からす””にもっともっと”、終始ステージを引っ張っていた現役感一杯の(フレーズに迷いが無い感じ、あれが現役ですな)中野督夫はモロにジェイムス・テイラー”Blossoms”のカバーを(アンコールでは”Mexico”も演った!)。センチの曲の種明かしもあったりして。


セカンドステージは鈴木茂が加わり、HORO版”氷雨月のスケッチ”を演るわけなんですよ。ここらアタリからもうじーんとしてしまう。そして”ほうろう”、”機関車”が来る。その後の”ありがとう”も良かったけれど、小坂忠本日の名唱は間違いなく”機関車”だった。個人的には、ここまで演奏に心が深く入り込んでしまったのも久々の経験だった。


そしてそして、”しらけちまうぜ”に”花いちもんめ”。コレを茂さんの生エレキで聴ける日が来ようとは…唯一無二の音。全くの衰え知らずだったことに驚かされる。声もかなり出ているし、これで還暦を迎えるとは俄かに信じがたかった。


小坂のカバーモノではカーティスの”People Get Ready”とサッチモの”What A Wonderful World”を聴けて。味わい深く流石のソウル解釈。あとは、しょっぱなの高野寛の”ベステンダンク”弾き語りなんてのもさりげなくぐっと来たなぁ。死語だけど間違いなくあれこそが胸キュンってやつでしょう。


はっぴいえんどをきっかけにかれこれ10年前くらいに出会った友人とこのライブを観に行くことが出来て、それがまた何とも良かった。音楽を好きでいて良かった。


でも、帰りに色々話したけれど、今の時代、音楽も芸術も本も映画も、昔ほど魅力あるものになり得ていない、なんて話になって、なるほどと思った。今時、サッカー選手に憧れるみたいな気持ちでティーンエイジャーがミュージシャンに憧れてるか、っていう話。サッカーが多くの子供たちに与えられている夢を、音楽が今与えられていない、と言うことなんだろう。さらに言うなら、ギターよりゲームの方が夢を与えられているなんて…


ロックの、いや音楽の素晴らしさを伝えるために、僕等が出来ること、しなければならないことがあるな、と強く感じている今日この頃だ。



「頑張って4人のサインを集めてね」といいながら、ステージで足を伸ばして座っていた茂さんはなんだか少年みたいだった!素敵なステージを本当にありがとう。

 岡林信康ロックコンサート 吉祥寺(2010.5.6 STAR PINE’S CAFE)

markrock2010-05-07



ええ、昨日観て参りました。エンヤトットの集大成とも言える野音は行きましたが、吉祥寺で岡林ってのもなんだか珍しいものだし、ロックを再び演るってんだから行かないわけにはいかないと思いまして。


場所は吉祥寺スターパインズ・カフェ。小さいけれどじっくり近くで見られるライブハウス。流石にイス席にしていたけど、かなりぎゅうずめの息苦しい状態で。メンバーは岡林(Vo,G)にお馴染み平野融(G)、浜口茂外也(Dr)、徳武”Dr.K”弘文(G)、六川正彦という布陣。


で、全体的にみるとヤハリ良かった。ボブ・ディランが前座でやってくれた、なんて快調なジョークを飛ばしていたけれど、同バンドを従えてのZEPPツアーが控えているわけで、今回はその予行練習といった意味合いだった模様。それでも15曲、休憩もないまま、短く感じて不満が残るくらいの素晴らしいステージを披露してくれた。今年で64歳とは思えないエネルギー!


さて、演奏曲目は必死にメモりましたが以下の通り。秀逸なひばりカバーの近作を挟み込みつつも、しっかりと”今日を越えて””自由への長い旅”そして今ライブで一番のハイライトだった”それで自由になったのかい”(バンドが一体となってうねるようなグルーヴを作り上げていき、岡林のシャウトも白眉であった)なんかを演奏してくれた。エンヤトットはアンコールに1曲だけという封印具合で。でもね、エンヤトットは日本のロックンロールだと感じました、正直言って。盛り上がりが全然違ったもん。


ロックというと、はっぴいえんどのメンバーらとの共演を収めた『見る前に跳べ』とか『1973 PM9:00 → 1974 AM3:00』、それに大作ライブ『狂い咲き』なんかを思い浮かべる人が多いと思うのだが、今回のメンバーを見てもそうした重量感のあるロックは期待できなかったし、その予感は当たっていた。ベテランの浜口茂外也パーカッショニストとしてのキャリアが長いためか、ドラムスはシンプルながらタイトとは言えなかったし、徳武弘文も鈴木茂の歪んだ音とは根本的に全然違うし。でも、徳武のカントリー・リックは本当にアタマから最後までウットリしてしまうプレイだったと付け加えておこう。ナッシュビルに接近した時代のディラン盤みたいな音を出せるんだな。お馴染みのテレキャスでスティールっぽいフレーズも自在に弾きこなすという、こんなプレイが出来る日本人ギタリストはそうそう居ないだろう。ディランと言えば、改めてやはりどうしようもなくその影響を感じてしまった。どの曲もイントロが”Like A Rolling Stone”みたいな感じでね。でもその純粋でひたむきな愛情がとても良いんだ。


正直“私達の望むものは”も期待していたんです。でも無かった。そのメッセージなんぞはもはや、今の岡林の中でリアリティがないのかな。私にとっては、自分を救ってくれた大切な1曲なんだけれどね。


2階席は関係者席だったけれど、なんかいつもの岡林ライブの客と雰囲気が違うナーと思ったらひばり様のご子息の顔が見えました。岡林のひばりさんへの敬愛の情も伝わってきて。



<バンド>
1.霧のハイウェイ
2.今日をこえて
3.血まみれ
4.自由への長い旅
5.マンハッタン
6.風の流れに
7.花笠道中
8.東京キッド
<アコギ2本>
9.月の夜汽車
10.悲しい酒
11.レクイエム〜麦畑のひばり〜
<バンド>
12.山谷ブルース
13.それで自由になったのかい
<<アンコール1・バンド>>
14.虹の舟唄
<<アンコール2・バンド>>
15.あの娘と遠くまで


岡林信康『レクイエム〜我が心の美空ひばり〜』( EMI / 2010 )
レビュー
http://d.hatena.ne.jp/markrock/20100212